短大卒の私がどうやってイギリス大学院留学を実現させたのか。経験を踏まえてお話します!

大学院留学に興味を持つ方の中には短大や専門学校の卒業生もいるのではないでしょうか?

私も短大卒業後すぐに就職したので、大学院留学を考え出したときに学士の資格がなかったのですが、何とかイギリスの大学院を卒業できました。

今回は短大・専門卒での大学院留学について、私の経験を踏まえてお話したいと思います!

短大・専門卒から大学院へ行けるの?

 

結論から言うと短大・専門卒で海外大学院へストレート入学は難しいです。

まずは、短大・専門卒の大学院留学の現実についてお話します!

特出した資格や経歴がある場合、入学が認められることも

大学院にもよりますが、募集要項にはよく「大学の卒業資格またはそれに相当するもの」と書かれています。

学士の資格がなくてもそれに見合った経歴や職歴がある場合を言うのですが、この基準は明確ではなく大学院側に認められるかが鍵です。

例えばイギリスなど海外大学院を目指す場合は、日本国内で知られた企業・組織での経歴や難関資格というよりも、どの国でも通じるような専門的な知識・資格等があると「相当するもの」と検討されることが多いようです。

このように大学院側にとって魅力的な資格や経歴がないとアピールすることは難しいでしょう。

結局、早いのは学士を取得すること

私が大学院留学を考え始めた頃、いくつかの留学エージェントで短大卒でも留学できるのか相談をしました。

しかし、アドバイスされたのは「学士の資格を取る」ということでした。

その時すでに職歴(国内金融機関と地方自治体)が7年以上あったのですが、上でも述べたように特出した専門的な経験や知識がないと難しいという判断でした。

それでもなんとか短大卒で行けるところはないかと、英語圏外の大学院を調べたり問合せをしましたがどこも似たような状況でした。

結局、私は学士を取ることを目指して、アラサーにして大学生になることを決意しました。

学士を取得する方法

短大・専門卒の場合、4年生大学に編入し学士取得を目指せます。

既に2年間就学しているので大学3年次から入学し、順調にいけば最短2年で卒業というものです。

編入には通学制大学以外にも夜間制や通信制などもあるので、それぞれの特徴をご紹介します!

通学制大学

みなさんが一番イメージする毎日キャンパスに通って勉強する大学です。

一番の特徴は対面で授業が受けられるということでしょう。

また、通信制大学などがそこまでメジャーではない日本では、通学制の方が日本で就職を考えた時には印象がいいかもしれません。

ただ、働きながら通学するのは難しく、仕事を辞めたり休職が必要な場合が多いようです。

その他、入学には入試を受ける必要があることと、学費も高めです。

夜間制大学

通学制でも社会人向けに夜の授業を提供する夜間制大学もあります。

平日仕事が終わった後や土日などにキャンパスで授業を受けるもので、仕事を辞めなくても通え学費や入試のハードルも昼間の通学制よりは低いようです。

ただ、忙しい職場だと時間のやり繰りや周りの理解も必要でしょう。

当時の私も夜間制を検討しましたが、定期的に残業や出張(しかも海外)が発生するような職場だったので断念しました。

通信制大学

通学が難しい人向けには、与えられた課題を自宅などでこなしていく通信制の大学もあります。

費用は通学制や夜間制より安かったり入試も課されないことが多く、また、私の通った産業能率大学は入学時期が春と秋の2回あり、すぐに始めやすかったです。

ただ、隙間時間や土日などに自分でスケジュールを組むため自己管理が必要です(モチベーション維持も大事)。

また、通信制といっても数単位分はスクーリングと言って、キャンパスや指定の会場での授業を課されることがありますし、単位取得試験もあります(土日が多い)。

融通が利く反面、自己管理が一番必要な就学方法でしょう。

社会人学生はやっぱり大変?メリット・デメリットについて

私は仕事の兼ね合いで通信制大学に通いました。

働きながらの学生生活は大変な面もありましたが、大学院留学を目指す際にメリットになる部分もあったのでそれぞれお話します!

良かったことは?

一番大きいと感じたのは、短大・専門時代の成績が悪くても挽回できる可能性あるということでした。

学生時代は大学院留学を考えてなくGPAが低いなんてよく聞きますが、社会人編入はこれから3・4年次の勉強をするので成績は頑張り次第で上げることができます

私は大学院留学を目指していたので、常にGPA3以上の成績がとれるよう試験などを頑張りました。

また、短大時代は英文科でしたが編入時は国際ビジネスを学びました。

イギリスの大学院では国際開発のビジネス分野を専攻したのですが、学部時代の一貫性が重視されるのでこの点も良かったです。

その他にも、スクーリングの際は年代・職業・住む地域も異なる社会人学生達と出会う機会が多くとても刺激的でした。

大変なこと

短大・専門卒の場合、大学へ編入したとしても卒業まで最短でも2年かかります

結果的にはその間にIELTS対策や貯金、願書の準備などじっくり取り組めたので貴重な時間だったと思いますが、できるだけ早く大学院へ行きたかった私には当初、すごく長く感じました。

また、住む場所によっては就学が大変なこともあります

例えば、私の通っていた大学では全国各地でテストやスクーリング会場が用意されていましたが、地方は東京などの主要都市に比べて会場場所やスクーリングの種類・回数は少なかったです。

東京でスクーリングをしていた時は遠くから新幹線で通っている方もたくさんいました。

あとは、どこまで自己管理できるかも大きいです。

仕事が忙しくなって一時休学して再開したなんて人も多く、卒業までのペースはそれぞれです。

また、テストも超難関ではないですがちゃんと勉強をしていないと好成績はとれません。

大学院留学を目指すなら、課題をこなすだけでなく成績を考慮した勉強時間の確保も必要です。

まとめ

短大・専門卒で大学院留学は簡単ではないです。

私は2年かけて日本で学士を取得しイギリスの大学院数校の合格をもらいました。

仕事との両立は大変でしたが、目標に向かって頑張っているのは楽しかったです。

時間とお金が許すなら海外大学への編入など、他にも方法はあると思いますし、現在、学士がない方もぜひ諦めないでいろいろな道を模索してみて欲しいです。

応援しています!