イギリス留学の語学力を測る試験「IELTS」とは?必要スコアや概要を説明!

イギリスの大学や大学院への留学を考えている方もいらっしゃるでしょう。

ただ、「イギリスの大学・大学院に留学するにはどうすれば良いの?」「イギリスに留学するには試験を受ける必要があるのかな?」そういった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はそういった方へ向けて、イギリス留学の語学力を測る試験「IELTS」について、留学に必要スコアや試験の概要を説明していきます。

この記事を読めば、イギリスの大学・大学院への留学に必要なIELTSについて理解が深まり、留学するにはどんな準備が必要なのかが分かります。

イギリス留学の語学力を測るIELTSとは?

IELTSとは「International English Language System」の略で、英語圏の大学・大学院で学ぶのに必要な英語力を測るためのテストです。

IELTSのスコアは主に以下の国の大学・大学院の出願要件となっています。

  • イギリス
  • カナダ
  • オーストラリア
  • ニュージーランド

特にイギリスの大学・大学院のほとんどはIELTSで一定のスコアを保持していないと出願ができないので、イギリス留学を考えている方はIELTSの受験が必須です。

イギリス留学に必要な語学力(スコア)は?

イギリス留学と一言でいっても必要な語学力は大学・大学院によって異なります

イギリス留学で必要なIELTSのスコアは、以下に示すとおりです。

【大学名:大学IELTSスコア/大学院IELTSスコア】

  • University of Oxford:7.0/7.5
  • University of Cambridge:7.0/7.0
  • Imperial College London:7.0/7.0
  • University College London:6.5/6.5
  • London School of Economics and Political Science:7.0/7.5
  • University of Edinburgh:6.5/6.5
  • King’s College London:7.0/7.0
  • University of Manchester:6.0/7.5
  • University of Bristol:6.0/6.0
  • University of Warwick:6.5/6.5
  • University of Glasgow:6.0/7.0
  • University of Sheffield:6.0/6.5
  • Durham University:6.5/6.5
  • University of Birmingham:6.0/6.5
  • University of Southampton:6.5/6.5
  • Queen Mary University of London:6.0/6.5
  • University of Exeter:6.5/7.0
  • Lancaster University:6.0/6.5
  • University of Nottingham:7.0/7.0
  • University of Leeds:6.0/6.5
  • University of Aberdeen:6.0/6.5
  • University of St Andrews:7.0/7.0
  • University of Leicester:6.0/6.5
  • University of Sussex:6.0/6.5
  • Newcastle University:6.5/6.5
  • University of Liverpool:6.0/6.5
  • Cardiff University:6.5/6.5
  • University of East Anglia:6.5/7.0

参考:世界トップ200に選ばれた英国の大学が要求するIELTSスコア(2019年)|British Council

イギリスの大学・大学院に留学する場合、最低でもIELTSのスコアは6.0必要でしょう

【イギリス留学】IELTSの試験概要

以下では、イギリスの大学・大学院に留学するために必要なIELTSの試験概要について紹介します

IELTSの勉強を始める前に、まずは試験概要を確認して試験の大枠を掴んでおきましょう。

IELTSには2種類の試験がある

まず、IELTSには2種類の試験があることをお話ししておかなければいけません。

  • アカデミック・モジュール:大学・大学院の出願に必要となる試験
  • ジェネラル・モジュール:研修や移住のために使える試験

イギリスの留学を考えているあなたが受験するのは、前者の「アカデミック・モジュール」です。

リスニング・セクション(30分:40問)

リスニング・セクションでは、日常的な内容・アカデミックな内容まで幅広く出題されます

リスニング・セクションの基本的な流れは、以下のとおりです。

  1. 会話の音声を1回だけ聞く
  2. 問題を聞きながらメモを取る
  3. 解答用紙に解答を記入する(記述式・選択式)

リスニング・セクションでは日常会話からアカデミックな内容まで出題されるので、様々なシーンのリスニングに慣れておく必要があります

また、アメリカ英語に聞き慣れてしまっている人は、イギリス英語にも耳を慣らしておきましょう。

リーディング・セクション(60分:40問)

リーディング・セクションは、雑誌・新聞・書籍など幅広いジャンルから出題されます

リーディング・セクションの概要は、以下のとおりです。

  • 問題は2500~2700 words
  • 選択式・記述式
  • グラフ・表・イラストの読み取り

とにかく文量が多いので、かなりの読解スピードが求められます。

IELTSの問題集や過去問を解いておき、問題を早く解くことに慣れておくことをおすすめします

ライティング・セクション(60分:2問)

ライティング・セクションでは、大学で執筆する論文を想定した問題が出題されます

問題は2種類あり、それぞれ以下のような内容です。

  1. 情報を分析し150 wordsで説明する
  2. トピックに対して250 wordsで意見を述べる

IELTSのライティングで要求されるスキルはアカデミックなもので、日常で使う英語とは大きく異なります

普段からIELTSライティングを意識して、文章を書く練習をしておきましょう。

スピーキング・セクション(11~14分:3パート)

スピーキング・セクションでは、ネイティブの試験官と1対1で試験が行われます

スピーキングセクションで出題される内容は、以下のとおりです。

  • パート1:自己紹介・日常会話
  • パート2:トピックに対して2分間のスピーチ
  • パート3:パート2に対してのディスカッション

普段から英語を話し慣れておくことがあると同時に、自分の経歴や一般教養を英語でどう表現するかをストックしておかなければいけません

また、試験の流れも独特なため、過去問などで試験形式に慣れておくようにしましょう。

IELTSとTOEIC・TOEFL・英検の比較

ここでは、IELTSとTOEIC・TOEFL・英検のスコアレベルを比較します。

もし、あなたがIELTS以外の試験を受けたことがあれば、その試験のスコアからどれくらいの勉強が必要かを把握しておきましょう

IELTS/TOEIC/TOEFL/英検

  • 7.5/900/105/1級
  • 7.0/850/95/準1級
  • 6.5/800/89/準1級
  • 6.0/750/80/準1級
  • 5.5/700/71/準1級
  • 5.0/650/61/2級

現在地を把握した上で、IELTSの目標を設定し、勉強計画を立てると良いですね。


まとめ

今回は、イギリス留学の語学力を測る試験「IELTS」について、留学に必要スコアや試験の概要を説明してきました。

本記事の要点は、以下の通りです。

  • IELTSとは、イギリスの大学・大学院への留学に必要な試験
  • イギリス留学に必要な語学力(スコア)は、だいたい6.0~7.5
  • IELTSの試験では日常的な内容・アカデミックな内容が問われる

この記事を参考にして、イギリスの大学・大学院への留学に必要なIELTSについて理解を深め、留学するにはどんな準備が必要なのか把握しましょう。