イギリス留学中に病院に行くことになったら、日本語で対応できる?多額の費用がかかる?お答えします!

海外だと医療費が高いと聞くけれど、イギリス留学中に病院にかかるようなことがあったらどうしよう。保険に入っておかないといざ何かあったら心配。

留学前にそんな不安を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

6ヶ月以上留学する学生はイギリスでは多くの場合が無料で医療を受けられます。ここではイギリスの保険サービスについて解説して行きます。

利用資格の確認とGPの登録をしよう!

イギリスにはNHS(National Health Service)というイギリスの国民保健サービスがあるので、安心して利用できます!

NHS(National Health Service)とは?

イギリスに6か月以上滞在する学生は、ビザ申請時に「移民健康サーチャージ(IHS: Immigration Health Surcharge)」を支払っています。

この費用により、NHSのほとんどのサービスを無料または低料金で利用できます。

医療費(診察、検査、入院など)は基本無料

処方薬には一律の料金(2024年現在、£9.65)がかかります

風邪や頭痛など一般的な軽度の病気であればこれで十分なサービスを受けられます。

ただ、無料であるために受診するまでに時間がかかるので緊急の場合や重病な場合は費用がかかってはしまいますが、私立病院に行くのが良いでしょう。

事前にGP(General Practitioner)の登録をしよう!

GPは地域に密着した「かかりつけ医」のような存在で、健康問題の最初の窓口になります。

症状に応じて専門医(スペシャリスト)への紹介も行います。

登録方法

  1. 住んでいる地域のGPクリニックを検索(NHS公式サイトで検索可能)
  2. 登録に必要なものを準備
    ・パスポート
    ・学生ビザ(BRPカード)
    ・住所を証明する書類(賃貸契約書や銀行の住所証明書など)
  3. GPクリニックに直接行き、登録フォームを提出
  4. 登録後、NHS番号(NHS Number)が発行される

こちらが登録方法になりますが、具合が悪くなる前にGPの登録を済ませておくのが良いでしょう。

ただGPを登録しなかったからといって病院で治療してくれないなどはないですが、心配な方は登録しておくと安心かもしれません。

いざ病院に行った時の対応とは?

病院に無料で行けることはお分かりいただいたかと思いますが、でもいざ行くとなったら医学用語をわかるか不安ではありませんか?

多くの病院で無料で通訳サービスを利用できるので安心して利用できますよ。

病院での診察時に必要なこと

病院で診察してもらう時は必要書類さえ持っていけば問題ありませんが、事前に症状を的確に伝えるための単語やフレーズを覚えておくのがオススメです。

必要書類

  • NHS番号(NHS Number)
  • GP登録情報(GPの名前や住所)
  • パスポートやBRPカード(必要な場合)

基本的には日本と同じで、受付で必要書類を渡し、待合室で呼ばれるまで待ちます。

無料で診療を受けられる反面かなり時間がかかるためある程度時間を確保して病院に行く方が良いでしょう。

いざ診察室に入って病状を伝えて円滑にコミュニケーションを取れれば問題ありませんが、医療用語など診察内容がわからない場合もあるかもしれません。

その際は、お医者様に通訳サービスを利用したいと伝えると通訳会社に電話をしてもらえて、無料で通訳サービスを利用できます。

先生が電話で通訳会社様に診察内容を伝える→通訳してくださる方が日本語なり希望の言語に訳して説明してくれます。

小さい病院で通訳サービスを取り扱っていない病院もあるかもしれませんが、大抵の病院は通訳サービスを利用できます。

処方薬の受け取り方法は日本と一緒!

診療が終わったら処方箋を受け取りましょう。

こちらも日本と同じフローにはなりますが、診察後お医者様が処方箋(Prescription)を発行してくれます。

この処方箋を持って大抵の場合は併設もしくは近所の薬局に持って行き薬を受け取ります。

薬局の多くはスーパーマーケット内(例:BootsやTescoなど)や街中にあります。

処方薬には一律料金(£9.65)が適用されますが、病状により無料になる場合もあります。

もし私立病院を利用する場合は?

大抵の病気であればNHSで対応してくれるとは思いますが、できる限り早く診療を受けたい場合は私立病院で診てもらうこともできます。

私立病院はNHSのサービスに比べて待ち時間が短く、迅速な診療が受けられることがメリットですが、費用は自己負担となります。

Bupa、Spire Healthcare、BMI Healthcareなどが私立病院に該当します。

私立病院を利用する際には、加入している保険で医療費がカバーされるか確認しましょう。

これだけは治療に費用がかかります!

NHSがあるなら無料だし安心!って思ったかもしれませんが、一部の治療は自己負担が発生します。

歯科と眼科はお金がかかる?

NHSを利用している場合、多くの診察や治療が無料ですが、次のようなケースでは追加費用がかかることがあります。

  • 歯科治療(Dental Treatment)
  • 眼科治療(Eye Tests and Glasses)

イギリス滞在中は、NHSではカバーされない部分(歯科や眼科)を補うため、留学前に旅行保険や留学生保険に加入しておくと安心です。

まとめ

6ヶ月以上イギリスに留学する人はNHSというイギリス健康保健サービスで無料で医療を受診できます。

基本的に無料で診察してくれますが時間がかかるので緊急の場合は私立病院を視野に入れることも考えておきましょう。

また、NHSでは歯科や眼科などはカバーされず多額の費用がかかる場合が多いです。

そのため留学の準備の1つに虫歯など歯のトラブルや眼科で治療が必要な方は治療を受けてから留学することをオススメします。