お酒が飲める方であればイギリス留学に行く際の楽しみの一つに現地のパブ(PUB)でビールを!なんて夢を見ていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
実際にイギリス各地どこでもパブがあり、平日も多くの人がいますが、金曜から土日にかけてはかなり混雑しています。
皆さんもイギリスとビールは切っても切り離せないくらいイメージ強いですよね?
ここではイギリスに行ったらぜひ飲んでいただきたいビールを紹介していきます!
ラガービールだけではない!?イギリスのビールの種類!
日本でビールというと「さまざまな企業やブランドから発売されているビールでの違い」という印象が強いのではないでしょうか?
もちろんイギリスでも多種多様なビールの企業・ブランドがあります。
ですがそれとはまた別に醸造のプロセスや酵母、使用される麦の違いによっていろんながビールの種類あります。
ここではまずビールの種類と違いをざっくり説明し、イギリスに行ったならおすすめのビールのブランドを紹介していきます。
エール(Ale)
最近では日本でも聞き馴染みが出てきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろんかなり複雑に分類はされるのですが、大まかに分けると発酵する際に大きく2種類に分けられ、その発酵方法で作られるものをエールビールと分類しています。
上面発酵という比較的高温で発酵させるものをエールビール、エールビールよりも低い発酵(下面発酵)をさせるものをラガービールと分類されています。
日本で出回っている大半がラガービールに分類されます。
より詳しく知りたい方は別途調べていただくとして、ここではざっくりと味の特徴だけお伝えします。
エールビールの特徴としては、フルティーで味わいがブランドや企業によって大きく変わるので、料理に合わせて楽しむのが一般的なようです。
イギリスで有名なエールビールですと、
赤いラベルが有名なこのビールはフルボードリーズ(Fuller’s Brewery)の代表的で世界的にも有名なエールビールです。
ビール自体も赤黒い色で少し苦味のある深い味わいが特徴です。
ビールが苦手な方で、でもイギリスに来たからには少しだけビールを楽しみたいって方はちょっと苦いですがこちらを飲めば、イギリスビールを飲んだと胸を張って言えると思います。
赤いラベルに船がプリントされているのが特徴的なエールビールがこちらでイギリス東部で作られる濃厚なビールです。
現時点では日本に輸入されてないためイギリスに行かれた際は是非とも挑戦していただきたいビールですが、ビールの色は黒く苦味があります。
また一方で燻製香というスモーキーな匂いがあるのが特徴です。
スタウト(Stout)
こちらのスタウト(Stout)もエールと同様に上面発酵という発酵プロセスで作られるビールですが、黒いビールであるのが特徴的です。
コーヒーだったり香ばしいナッツのような香りがあるのも特徴です。
日本でも見かけるギネス(Guinness)はアイルランドを代表するビールです。
クリーミーな泡とコーヒーのような苦味があるのが特徴的で真っ黒い色もスタウトビールの典型的と言えるでしょう。
イギリスヨークシャー州で醸造されているこちらも有名な黒ビールの一つです。
黒ビールではありますが、比較的苦味も強すぎず、ここのブランドはさまざまな種類のスタウトビールも展開しているのでいろんな味を楽しめるのが特徴です。
アイピーエー(IPA)
IPAとはインディア・ペールエール(India Pale Ale)の略で、18世紀にイギリスがインドを植民地支配していた時代にインドに滞在するイギリス人にビールを送るために造られたと言われています。
輸送中にビールが傷まないようにと防腐作用のあるホップを大量に入れたところインドでも美味しく飲めたことからこのビールは始まりました。
通常のビールよりホップが多く入っているために香りが豊かでアルコール度数が他のビールに比べて高いのが特徴です。
- Camden Pale Ale
ロンドンのカムデンタウン地区にある醸造所でつくられ、ドイツとアメリカのスタイルを融合させたものと言われています。
柑橘系のフルーティーなテイストがあり、とてもシンプルで飲みやすいのが特徴です。
アルコール度数も4%とさほど高くなく、IPAを初めて挑戦される方にもハードルは低いビールかと思います。
まだまだたくさん紹介はしていきたいところですが、ここの記事では一旦ここまででビールの紹介は以上とさせていただきます。
是非ともイギリスに行った際は本当に多くのビールがありますので、みなさま自身で色々お試しください!
上記の説明以外にもおすすめなビール
ぜひ皆さん自身でイギリスならではの地ビールや日本には輸入されてないブランドのビールを現地で楽しんでみてください♪
日本とは違うパブ(PUB)スタイル
日本ではお酒を飲むとなると居酒屋のようなところを想像するかもしれませんが、イギリスでは日本でも全国に店舗を構える英国風ハブ(HUB)のようなスタイルが主流です。
ここからは日本とは違うイギリス流のビールを飲むスタイルを解説していきます。
パブ(PUB)で料理を頼むのはアジア人が多い!?
勝手なイメージですと、イギリス人はフィッシュアンドチップスとビールで決めちゃってる!なんて思っている方はいらっしゃいませんか?
もちろんゼロってわけではないですが、その光景は比較的珍しいと言ってもいいでしょう。
現地の人はビールを飲む際はほとんど料理を食べません。
パブ(PUB)にはビールを飲みに来ていて、ビールを飲み干したら再度ビールを注文する。といった感じです。
日本人の感覚ですと何かを食べつつビールを飲むという印象が強いですし、食べないと酔いそうって方も多いかもしれません。
イギリス人に聞いたところ、イギリスではお家でもしくはみんなでレストランご飯を食べ、その後にビールを飲むもしくはお酒を飲むためにパブに行くそうです。
※遺伝子の関係でイギリスをはじめとする欧米の方はそもそもお酒に強いのでおつまみがなくてもさほど問題ないそうですし、ご飯を食べてから行くのでおつまみがなくても問題ないそうです。。。
ですから、ご飯を食べつつというのは日本人やアジア人だけみたいです。
もちろん料理のメニューはありますし、決して食べてはいけないということはありませんので、日本のように居酒屋風に楽しむのも良し、イギリスに染まってビールやお酒だけを楽しむのも良いでしょう!
イギリスのビールは、泡はほんのちょっぴり
日本でビールを注文するとコップの上部2~3割くらいは泡が乗って提供されるかと思います。
一方イギリスでは、上部1cmくらいしか泡はなく、9割9分はビールが注がれます。
その背景としてはイギリスはエールビールが多く、注ぐ際に使用されるビールエンジンという手動ポンプで提供する際に泡が立ちにくいということが挙げられるそうです。
また泡があまりないことでエールビールの滑らかな口当たりが際立つとのことで採用され、ビールを注ぐバーテンダーも注ぐ際にわざわざ泡を流すくらいイギリスでは泡は薄くコップに盛られます。
そんなビールにこだわりの強いイギリスですが、ビールの泡だけでなくビールの量にもこだわりがあります。
日本でビールを飲む場合、ビールジョッキやグラスにビールを注ぎますが、各お店によってサイズはもちろん異なります。
中ジョッキで350~500mlであり、特に決まりもありません。
一方でイギリスはビールを注文する際、1パイント(pint)という単位が使われ、1パイント(pint)は568mlと決まりがあります。
日本と比べると泡の分も含めてかなり多めの量が提供されることが分かります。
さらに、PUBでビールを注文するとビールのブランドによってビールのジョッキも違うなどこだわりもかなり強いです。
まとめ
日本でも馴染みのあるビールですが、イギリスではさらにビールの種類が多い上にかなりのこだわりがあることがわかるかと思います。
ぜひイギリスに行かれた際は、いろんなPUBを巡っていただいてその土地ならではの地ビールを楽しんでいただければと思います。
パブで飲んでる方々やバーの店員さんは一見とっつきづらそうに見えますが、皆さんお酒好きという共通点。
お酒好きの方は優しい方ばかりですので、困っていたらすぐ助けてくれますよ!
オススメのビールやブランドを気軽に教えてくれますので、ロンドンで人気のエールビールを教えてください。フルーティーなIPAが飲みたいなど要望を伝えるだけですぐにいろんなビールを紹介してくれます。
ぜひイギリスに行かれた際はイギリス文化であるパブ(PUB)を楽しんでください!