どの専攻・大学に進むかによっても授業の内容が大きく変わるのがイギリス大学院留学。
日本の文系や理系というくくりは関係なく、理系でもしっかりエッセイの提出が求められますし、テストや入学のためにもエッセーの書き方を把握しておくことが鍵となります。
ここでは、エッセーの構成、書き方、使える熟語・単語を含めて解説していきます。
エッセーの構成について
ここではエッセーの全体構成を解説します。
エッセーは主に3つの構成に分けられます。
- Introduction(導入): ざっくりどういう内容を書くかの説明
- Main bodies(本文、主張したいポイント): 一番主張したいポイントの内容を例を挙げて、双方の比較をしつつ説明
- Conclusion(結論): 改めて結論を述べる
大学院で提出が求められるエッセーの字数によってそれぞれの構成する文字数は変わりますが、主な構成は上記になります。
Introduction(導入): ここではまずテーマの説明を
導入部分では何を述べるエッセーかを明確にします。
導入では、主に3つの流れで書いていきます。
A. お題に対する背景の説明を述べる
B. Aとは対照的にもう一つの問題(お題)について書く
C. あなたの意見・主張を示す
上記では少し抽象的に書いてしまったので例を挙げて説明します。
お題: 日本に住んでいるあなたは、両親のどちらかが専業主婦・主夫の方が良いと思いますか、それとも共働きの方が良いと思いますか?
こういうお題があったとします。
ここで問われているのは①専業主婦・主夫が良いかそれとも②兼業主婦がいいかの2つの質問に対してどちらに対しての意見があるかを書くエッセーになります。この場合、
A. お題に対する背景の説明を述べる
→以前の日本は、女性が専業主婦を選択してきた形が多い傾向にありました。
まずはお題の専業主婦・主夫について触れます。
B. Aとは対照的にもう一つの問題(お題)について書く
→ですが、最近は女性の社会進出も進んできたためお母さんも仕事をする人が増えてきました。
ここでそれぞれのお題には一般的な意見として述べました。
で、ここからがあなたがどちらを主張するかを明記します。
C.あなたの意見・主張を示す
→私は子供の将来への選択肢を広げるという観点から共働きの方がいいと思います。
このエッセーを書くにあたって、専業主婦・主夫がいいと思いますor 共働きの方がいいのどちらを主張するかをここではっきりさせます。
イントロダクションでは上記で3~4文で書くのが良いでしょう。
【Introductionで使える英語】
・This essay will explain that~(このエッセーでは〇〇について説明します)
・This report propose that~(このレポートでは〇〇について説明します)
・The main purpose of this essay is to identify that~(このエッセーの主な主張は〇〇です。)
Main bodies(本文、主張したいポイント): 一番主張したいことをしっかり述べる
ここはあなたの主張をしっかり述べる部分です。
大まかな流れとしては、
D. なぜ私が専業主婦・主夫がいいと思いますor 仕事をし続ける方がいいと思ったかを述べる
E. その主張に対しての例を挙げる
F. 反対意見を述べる
です。
例を挙げてより詳しく解説していきます。
ここでは例として”共働きの方がいい”という観点から考えていきます。
D. なぜ私が専業主婦・主夫がいいと思いますor 共働きの方がいいと思ったかを述べる
→社会進出に伴って、企業での働き方が見直され、共働きのサポートも充実され始めました。
E. その主張に対しての例を挙げる
→共働きの方が、社会とのつながりを保ちつつ息抜きもでき両親の精神的安定が保たれる上、家計にも余裕が生まれます。
また余裕が生まれることで、子供への選択肢も広げることができます。
実際に”〇〇年の共働きに関する研究によると共働きでお金がある夫婦の子供の方が良い職業に就く確率が高い”という結果も出ており、子供への良い影響があることも証明されています。
さらに、両親共に働いていることで一緒に家事・育児をサポートする体制になりやすくなります。
ここでは例や文献を用いてより主張の信憑性を高めます。
F. 反対意見を述べる
→一方で、専業主婦の方が子供と接する時間を十分確保できます。
子供との成長を近くで見続けることで子供への適切な教育・指導ができるという利点もあることも事実です。
ですが、家計に余裕がなければ子供の好奇心を満たすことに制限が生じてしまいます。
また、夫が働き、妻が子育てと役割が分担がされることで、お互いに頼りすぎて子育ての協力体制が崩れやすい傾向になります。
【Main bodiesで使える英語】
・The aim of this essay is that ~
・For example, (例えば)
・For instance, (例えば)
・Moreover, (さらに)
・Furthermore,(さらに)
・In addition,(加えて)
・Likewise, (同様に)
・The majority of (大多数は〜)
・The minority of (少数派は〜)
・However, (しかしながら)
・On the other hand, (一方で)
・From the perspective of ~ (〜からの視点から見ると)
・Therefore, (したがって)
・Nevertheless, (にも関わらず)
Conclusion(結論): 改めて結論を述べる
ここで自分の主張をまとめます。
G. 自分の主張をまとめる
H. テーマのまとめ
I. 主張からの展望
です。
G. 自分の主張をまとめる
→従って、両親共に大変さを分かち合って、子育てができる体制が整えやすいという点で共働きの方が良いと考えます。
ここでは改めて自分の意見をまとめます。
H. テーマのまとめ
結果として、両親のどちらかが働かずに家にいるよりも共働きをする方が経済的にも精神的にも良い結果を導き出せます。
I. 主張からの展望
日本の共働きができる環境が整うことでより経済活性化と家族内のサポート体制が充実することを願っています。
In conclusion(結論として),
Consequently(ゆえに),
As a consequence(結果として),
Therefore(従って),
I hope that ~(私は〇〇であることを願っている)
まとめ
ここでは、エッセーの書き方とエッセーの時によく用いる単語・熟語を紹介していきました。
もちろんこれが正しいわけでもないですが、大まかな構成方法はどの試験を受ける際も同じかと思います。
たくさんエッセーを書くことで、みなさん自身のエッセーの型ができると思うので、その作成の参考になれば嬉しいです。