結婚していたり子どもがいるため大学院留学を諦めている方は多いのではないでしょうか?
または、結婚やキャリアなどを天秤にかけ留学に踏み切れずにいる人も多いかと思います。
実は私がイギリス大学院留学をしたのは入籍した半年後で、32歳でした。
当時は結婚も留学も諦めたくなくてがむしゃらでしたが、周りからビックリされたり、夫への説明など独身での留学とは違う悩みがありました。
今回は入籍半年後にイギリス大学院に単身で留学した私の経験をシェアしたいと思います!
何が正しいということはないので、こんな留学もあるんだなぁ程度に参考にしてもらえればうれしいです。
留学準備中が一番大変だった?
先ほどもお話しましたが私は入籍してすぐにイギリスへ行きました。
イギリスに行ってしまえばそんなに心がブレることもなかったのですが、渡英前は何かと葛藤することもありました。
留学準備中に感じたことなどお話します!
パートナーとの関係
独身での留学と一番違うところはパートナーとの話し合いでしょう。
どんな目的を持ち卒業後どうするのか、留学中のコミュニケーションの取り方など二人で話すことが必要になるかと思います。
留学は費用も結構かかるので、家計を一緒にしている場合は金銭面についても話さなくてはいけないでしょう。
といいつつ、私はうまくできていませんでした。
夫を置いていくことに少し罪悪感があり、こそこそ留学準備をしたため喧嘩になったこともありました。
いまでもそのことについてはチクチク言われたりします笑
私の場合は夫から強く反対されることはなかったですが、もしパートナーが留学に難色を示す場合はより話し合いが大切になるでしょう。
私のように向き合うことを逃げてしまうと喧嘩になったりうまくいきません。
本当に留学をしたいと思うなら、しっかりパートナーと向き合うことが一番かと思います。
友人や知人の反応
周りの反応も留学への決意が揺らぐことに繋がったりします。
入籍前から大学院留学の準備をしていた私にとって、結婚したからと言って留学に行かないという選択肢はなく、夫とも話し合って留学に行くと決めていました。
ですが、日本の友人や知人から「旦那さん置いていって大丈夫なの?」「旦那さんは心が広いんだね」なんて言われることも多かったです。
そんな意図はなかったのかもしれないですが、当時の私は「結婚したのに大学院留学に行くなんて」と言われているような気がして、自分がこれからすること(留学)に罪悪感を感じていました。
本当はパートナー間の理解やコミュニケーションが取れていれば、間違いなんてことはないですよね。
でも、周りからそう言われると「私、間違ってる?」なんて思ったりもしました。
同じような境遇の人が周りにいなかったのも不安を残した要因でもあると思います。
もし、いま留学を検討していて同じように悩んでいる方も、私のように周りからの言葉で罪悪感を感じる場面はきっとあると思います。
この点については周りから何と思われようと最後は自分で覚悟を決めるしかないのかなと個人的には思います。
堂々としていると周りも「この人はこういう人」「本当に行きたいんだな」とだんだん認めてくれます笑
強い覚悟を決めて行動することで結果もついてくるのではないでしょうか。
イギリス留学中は?
留学準備中は葛藤や戸惑いもありましたが、実際に留学してみると不安を感じることはあまりありませんでした。
留学先の様子についてお話します!
既婚の留学生もわりといます!
私がイギリス大学院へ通っていたとき、フラットメイトに1人(中国人)、クラスメイトに数人(コロンビア人、マダガスカル人など)とわりと既婚者がいました。
「自分が留学したようにパートナーもやりたいことがあれば尊重する」とそれぞれの価値観で留学に踏み切っているようでした。
他にも彼氏・彼女と離れて来ている日本人もたくさんいます。
彼氏は日本で働いていて自分は留学にきたクラスメイトや、彼女はシンガポールで自分はイギリスなんていう世界規模の遠距離恋愛日本人カップルがいたり様々でした。
留学中は遠距離恋愛(結婚)にはなりますが、LINEなどでリアルタイムにやり取りができますし、冬休みや春休みに一時帰国したり、パートナーがイギリスまで遊びに来たりみんなそれぞれの状況でコミュニケーションを取っていまいた。
私も夫がイギリスに遊びに来たのでついでにイタリア旅行もしています(ある意味、新婚旅行のような感じでした)。
それに実際にイギリスに行って授業が始まってしまえばみんな同じ条件で授業や論文をこなし既婚やシングルなんて関係ありません。
20代から60代と幅広い年齢や国籍の学生たちの中で、家族がいるのに何て目で見られることはほとんどありませんでした。
人によるとは思いますが、私の場合はそういう意味で留学中に不安を持つことはありませんでした。
子どもを連れてきている留学生も
私は留学中は子どもがいなかったので、お子さんをお持ちの方の留学について何かを伝えることは難しいのですが、子どもを連れてきている留学生と一緒に授業を受けたりもしました。
彼はコロンビア人でキャンパス内をよくベビーカーを押しながら歩いていました。
お子さんは3歳くらいの男の子で、奥さんも連れてきていて交代で育児をしながら留学をしていました(奥さんが学生だったのか、現地で働いていたのかは確認できていません…)。
彼は基本的に1人で授業を受けにきていましたが、たまに授業中に子どもを連れてきていたこともあります。
キャンパス内の寮も家族向けのものもあり、子ども連れでも間口は広かったのではないかと思います。
でもやっぱり小さな子どもを連れての留学は大変そうでした。
どこかに預けるとしても、シッター代などお金もかかるでしょう。
まして、日本では「小さな子どもを連れまわして海外に行って…」なんて思われることもあるかもしれません。
でも、実際に子どもを連れて留学をしている学生がいますし、日本人でも子どもを連れて留学したなんて話はブログや書籍などでも見ることがあります。
シングルでの留学より大変なことはたくさんあると思いますが、絶対に不可能ということはありません。
このコロンビア人のお父さんの話を一つの事例として、悩んでいる方の参考になればうれしいです。
まとめ
留学中、私も含めていろいろな形のパートナーシップで留学する学生達を見てきました。
多様な価値観のある大学院留学中は「子どもがかわいそう」「家族や恋人を置いてくるなんて…」という見方はあまりされないかと思います。
ただ、私のように日本にいる間は周りの目や世間体を気にしてしまう場面があるかもしれません。
だけど、大学院へ行くこともそれが海外であることも何も悪いことではありません。
今すぐ行くことも、時期をずらしていくことも、留学を辞めることもどれも間違いではないです。
どんな選択でもあなたらしい答えが出せればいいなと思っています!