学業を目的とした留学期間中にアルバイトはしていいのか?
意外かもしれませんが、イギリス大学院留学でもアルバイトはできます!
「英語を使って働いたことがある」この経験は自信に繋がり、帰国後の就活でも評価される可能性がとても大きいです。
学生ビザでアルバイトはできる?
そもそも、学業を目的とした留学期間中にアルバイトはしていいのか?疑問になりますよね。
意外かもしれませんが、大学院留学でもアルバイトはできます!
しかし、学生ビザや大学で定められた規則に沿って行うことが大前提です。
学生ビザで働ける時間を知っておこう
学習目的でイギリスに入国する場合必要なビザの種類はご存知ですか?
大学の学士課程、修士課程で学ぶ方はTier 4 General Students Visa、略してTier 4ビザを取得する必要があります。
イギリスの学士または修士課程で6ヶ月以上学習する方を対象としたビザです。
このTier 4ビザでは、フルタイムの学生に限り週20時間以内の労働が認められています。
これは収入の有無に関係なく定められているので、例えばインターンシップなど無給で働く場合も例外ではありません。
つまり、留学期間中は「学業を最優先しましょう」と呼びかけているのです。
年々移民対策や雇用率の問題が深刻化しているイギリスにおいて、学生ビザを使った就業を防止するためでもあります。
休暇期間は制限なしで働ける?!
週20時間以内の労働時間が定められているTier4ビザ。
しかし、休暇期間であればフルタイムの労働が許可されています!
学期期間中は学業に専念するため労働時間の制限がありますが、休暇の間は授業もないので無制限になるのです。
休暇開始日や日数は大学や学科によって異なるので、職探しをスタートする前にしっかり調べておきましょう。
春のイースターや冬のクリスマス休暇は、ほとんど1ヶ月未満と短いですが、1週間の労働時間が制限なく働けるので稼ぎ時でもあります。
休暇中は旅行に行く学生が多いですが、仕事を通して経験を積みたい方はチャレンジしてみてもいいでしょう。
では、2~3ヶ月ある夏休暇は1番の稼ぎ時!?と期待が膨らみますが…
イギリスの修士課程は1年間なので、長い夏休暇でもフルタイムの仕事をこなすのはほぼ不可能と言えます。
なぜなら、最終学期が終わる6月頃からは修士論文の執筆に集中せざるを得ないからです!
論文の提出期間は9月初旬~中旬にかけてなので、約2ヶ月間は図書館や寮でリサーチと執筆の日々を送ることになります。
イギリスでアルバイトをして稼げる収入は?
週20時間で一体どんなアルバイトができるのか?
留学生でもできるアルバイトや収入は??
気になる疑問にお答えします。
気になる収入!アルバイトでいくら稼げるの?
週20時間の制限の下、一体どれだけ収入が得られるのか気になりますよね。
1日当たりの労働時間は約2時間半~3時間程度になりますが、授業後に毎日アルバイトに行けるかと言えば、やはり課題や予習があるので難しいのが現実。
休日に集中して働くなどスケジュール管理が必要です。
この辺りは、日本で学業を行いながらアルバイトをする時と同じ感覚ですね。
では、週20時間でどれくらい稼ぐことができるのか?!気になる収入について書いていきます。
イギリスの最低賃金は今年4月から改善され、現在以下の通り定められています。
- 25歳以上 8.72ポンド
- 21~24歳 8.20ポンド
- 18~20歳 6.45 ポンド
大学院留学をされる方は21~24歳、社会人留学の場合25歳以上に該当し、それぞれの給与目安が分かります。
8月現在のポンドは139円。上記の最低賃金を換算すると以下の通り。
- 21~24歳 1,140円
- 25歳以上 1,212円
1ヶ月毎日2時間半働いた場合、それぞれ85,500(21~24歳)~90,900円(25歳以上)の月収となります。
高い学費を支払った後でも、何かと生活費や出費が多い留学生活においてこの収入は大変魅力的。
しかし、これは30日間毎日働いた例なので実際はこの半額以下を予測しておくといいでしょう。
たった1年間の貴重な留学期間をアルバイトに費やしてしまっては本来の目的から大きく逸れてしまいます。
学業に専念しながら交友関係を広げることは学生の醍醐味。
学割を利用したり節約を心がけて、アルバイトに費やす時間を上手く工夫しましょう。
実際にイギリスで出来るアルバイトの種類は?
留学生の身分でアルバイトをすると言うと語学の問題をはじめ不安は大きいかと思います。
しかし、貴重な留学生活で学内ではできない体験にチャレンジしてみるのもおすすめです。
留学生が出来るアルバイトを探そう!
より高度な専門性を求められる大学院留学は、授業についていくのに必死!
そんな中アルバイトまで手を広げるのは無理じゃない?はじめはそう思う方がほとんどです。
しかし、1ヶ月2ヶ月と時間が経つと共に、はじめは悪戦苦闘していた留学生活にも「住めば都」で慣れていきます。
そして生活に余裕が出てきた頃を見計らってアルバイトを開始するのがおすすめです。
では、留学生でも出来るアルバイトとは一体どんな種類があるのでしょうか。
まずイギリスに限らず世界のアルバイトの定番と言える飲食店が第一に上がります。
飲食店のアルバイトは節約が鉄則の留学生にとってメリットがとても大きく魅力的。
例えば…
- まかないが食べられる
自炊中心の留学生活で外食はとても貴重!それが無料でできると思えば最高ですね。 - チップがもらえる
イギリスではチップを渡すのが習慣。基本給が低い場合チップの存在は大きいです。 - 英語が上達する
特にウェイターの場合、お客さんとのコミュニケーションはとても重要。アカデミック英語とは違う生きた英語が身に付きます。
また、学内のカフェテリアやミニスーパーは積極的に在学生のアルバイトを採用しているので、募集がかかったら応募してみるといいでしょう。
学内なら通勤時間もかからないので、授業後にすぐ直行できるのもメリットです。
飲食店以外にも、ファッションや雑貨店の販売員、ベビーシッターのアルバイトもあります。
日系の企業で事務作業や家庭教師の募集がかかることも希にあるので、求人サイトをチェックしておきましょう。
労働時間に制限があるので、大金を稼ぐことはできませんが、留学期間中のアルバイトは収入より経験。
「英語を使って働いたことがある」
この経験は自信に繋がり、帰国後の就活でも評価される可能性がとても大きいです。
まとめ
イギリス大学院留学のアルバイト事情は、思ったより難しくないイメージが伝わりましたでしょうか。
年齢や国籍関係なく様々な人と共に、学内とはまた違った雰囲気の中で就業経験を積むことは貴重な体験です。
しかし、留学の目的はやはり学位を取得し、専攻分野の専門性を高めること。
学業とのバランスを取りながらアルバイトに取り組みましょう。
大学の外の世界に出ることで気分転換にもなり、より充実した留学生活を送ることができそうです。