イギリスの大学院へ留学する決心はついたけど、いきなりマスターコースに入学できるの?と、不安になる方は多いと思います。
日本にはない大学院準備コースのプレマスターコースを検討して自分に合った留学プランを作りましょう!
イギリス大学院留学で学べるコースは?
イギリスの大学院へ留学する決心はできたけど、日本の修士課程に当たるマスターコースにいきなり入学できるの?と、不安になる方は多いと思います。
今回は、イギリスの大学院制度を紐解きながら自分の留学プランに合ったコースを考えていきましょう。
イギリスの大学院制度の仕組み
日本の大学院は、修士課程と博士課程の二つから成り立っていますよね。
もちろんイギリスの大学院にも同じコースが用意されており、修士課程に該当するマスターコースと博士課程に該当するドク
ターコースがあります。
ちなみに、ほとんどの大学で提供されるマスターコースの履修期間は1年間と日本の修士課程の半分になります。
実は、イギリスの大学院にはマスターコース進学を前提にしたプレマスターコースと言う独自の制度が存在します。
「プレマスターコース」と聞いても、日本にはない制度なので、イメージしづらいですよね。
その仕組みを紐解いていきます。
プレマスターコースは日本の予備校?
日本には存在しないプレマスターコース。
一体どんな内容なのか?自分の目標やプランに必要かどうか見極めましょう。
マスターコース進学前にしっかり準備したい方に
前途の通り、プレマスターコースはマスターコース進学を希望する留学生対象のプログラムです。
マスターコースの授業や課題に十分取り組める英語力やリサーチ、研究スキルを身につけるための制度と理解していいでしょう。
つまり、プレマスターコースはより高いレベルの英語力+学習能力を習得するための大学院準備コースと言えます。
日本で言えば予備校の様な存在ですね。
基本的にプレマスターコースで勉強する目的は、以下になります。
・マスターコースに対応できる専門性の高い英語力や学習能力を身に着けたい
・日本の大学で経験のない英語でのプレゼンテーションやディスカッションを学びたい
・IELTSのスコアや日本の大学の成績が志望校の規定に満たなかった
・1年間のマスターコースをより充実させる為に、事前にキャンパスライフに慣れておきたい
この様に「マスターコス進学」を見据えて、自分はプレマスターで学ぶ必要があるのか?じっくり考えましょう。
プレマスターコースに進学するため必要な条件とは?
プレマスターコースに進学する場合、日本の大学で学士課程を修了または修了見込みであることが先ず最初の必須条件と言えるでしょう。
一般的に、IELTSスコアは5.5以上、大学の成績はGPA3.0が入学条件の目安となります。
たいていの場合、履修期間は数ヶ月のところから1セメスターと2セメスターに分かれていたり、1年近く設けているところもあります。
志望校や自分の専攻学科がプレマスターコースを提供しているかどうかを調べるのも大切です。
一例ですが、シェフィールド大学では経営学部、経済学部、法学部、人文学部などがプレマスターコースを提供しています。
クイーンメアリー大学では、以下の進学条件が掲げられています。
・5.5以上のIELTSスコア
・学士課程修了または見込み
・経済・会計学科を専攻希望の場合は特に数学や統計学で良好な成績を修めていること
大学によって入学条件の基準が異なるので、事前にしっかりリサーチしましょう。
実際にどんなカリキュラムを学習するのか?
プレマスターコースの内容がだいたいイメージできる様になってきたと思います。
ここからは、より具体的に実際に履修するカリキュラムを見ていきましょう。
プレマスターコースの学習プログラム
プレマスターコースの進学目的・条件が掴めてきたところで、具体的なカリキュラムを見ていきたいと思います。
「マスターコースの学習に応用できる基礎学習能力」を身に付けることを目的に、一体どんなカリキュラムが組まれているのか気になりますね。
一般的に、自分の専攻学科に関する科目の必修が義務付けられており、その他は英語のアカデミックスキルを身につける科目を履修すると言うスタイルが共通しています。
ゴールドスミス大学では、アカデミックライティングとグラマー、リーディング、スピーキングを中心に学習します。
前途のクイーンメアリー大学では、経営学部では企業経営における現代の問題、経営学入門の2つを必須科目とし、政治と国際関係、ハリウッド映画、フランス語、スペイン語の中から2科目の履修が義務付けられています。
また、サセックス大学はアカデミックライティングやクリティカルリーディングを必須科目とし、学科ごとにその他一つの科目の履修が必須となっており、マスターコースに向けて実践的なカリキュラムを学習できます。
プレマスターコースを終えた後は?
修了後の進路はどうなるのか誰もが気になるところです。
プレマスターコースの本来の目的を振り返りながら、その後の進路をご説明します。
マスターコースで学習するための学力を補うプログラム
プレマスターコースを修了した後はどうなるの?
おそらく、誰もが疑問に思いますよね。
前途の通り、このコースの目的は「マスターコースで十分に学習できる学力を身に着ける」こと。
日本の大学では学習する機会のない、英語でディスカッションやプレゼンテーションは特にイギリスの大学院で授業についていくために必須のスキルです。
この辺りは日本の予備校と同じで、志望校の合格そのものを保証する制度ではないのです。
一概には言えませんが、プレマスターコースを修了したからと言って、マスターコースへの進学が約束される訳ではありません。
しかし、大学によってプレマスターコースにおいて規定の成績をクリアした場合、その大学のマスターコースの入学許可が下りる所もあるので、コース内容をしっかり把握しておきましょう。
場合によっては、プレマスターコースの成績がマスターコースの成績に加算される制度もあり、この辺りもチェックしておくといいでしょう。
まとめ
日本では聞きなれないプレマスターコース。
イギリス独自の制度ですが、ディスカッションやプレゼンテーションが中心のマスターコースで不安を覚える方も多いはず。
イギリスのマスターコースは1年間と日本の半分で取得できるのが魅力ですが、すべて英語で「2年間かけてやることを1年間でやる」と考えると、果たしてその実力が自分にあるのか今一度じっくり考えてみましょう。
十分なアカデミックスキルを身に付けた後のマスターコース進学は、きっと自信と余裕があり留学ライフも楽しく過ごせるはず!