イギリス留学の住居選びー学生寮とシェアハウスの選択

土地勘のない異国で1年近く暮らすので何かと不安も多いかと思いますが、滞在先が決まると一気に気持ちの面で楽になれます。

文化の違いからトラブルが発生することもありますが、それも一つの異文化学習。

世界中から集まる留学生たちと貴重な共同生活を楽しみましょう!

イギリス大学院留学中の住居:学生寮を考えてみよう!

イギリス大学院留学が決まり、渡英準備を進めると滞在先の住居問題に直面します。

土地勘のない異国で1年近く暮らすので何かと不安も多いですが、滞在先が決まると一気に気持ちの面で楽になれます。

予算や目的の住居タイプを検討して、自分の留学プランにぴったりの住居を選択しましょう!

安心して過ごせる大学寮

大学院留学は、語学留学や交換留学と違い最低1年からと長期の留学期間になります。

また、留学期間中は正規学生として大学に在籍しているので、学生寮を使用することができます。

ロンドンなら家賃は高い分、フラット(ワンルームタイプ)やアパートが見つかりやすいですが、多くの大学がロンドン郊外に点在するイギリスでは、ロンドン郊外でフラットを見つけるのは正直ハードルが高いでしょう。

また、「大学側のサポートがある」と言う点からも、はじめは学生寮に入寮するのがベストと言えます。

イギリスでは学生寮のことをStudent Accommodationと呼び、学生からのアンケートを元に毎年ランク付けが行われます。

Times Higher Educationが2,000人の学生から得た回答から2018年に発表されたランキングによると、1位はランカスター大学 2位はラフバラー大学、留学先として人気のあるシェフィールド大学やエクセター大学もトップ10にランクインしています。

これらの大学は世界中から留学生が集まっている背景もあり、本土イギリスやEU以外の学生たちが快適に過ごせることを証明していると言えますね。

ランキングは目安ですが、実際に滞在経験のある学生たちのレビューや記事から、高評価の理由また改善点などを読み取り、実際に入寮するまでのシュミレーションをしてみるのもおすすめです。

学生寮の実情ー部屋タイプや気になる家賃

学生寮のメリットとして、まず一番に上がるのが安心・安全面です。

ほとんどの学生寮は、大学の敷地内に位置しているので警備の面では特に安心して過ごせるでしょう。

Accommodation Managerや警備スタッフなど専任スタッフが在住しているので、問題が起きてもすぐに相談できます。

先ほどのランキングで1位だったランカスター大学を参考にすると、様々なルームタイプが用意されているので予算や優先事項に合わせて選択することが可能です。

ランカスター大学の学生寮ー部屋タイプ
Single   キッチン、トイレ、シャワールームをシェアする一番スタンダードなタイプ。
洗面台は各部屋に設置。
Ensuite キッチンとトイレを共用。シャワーは部屋に設置されています。
Superior ensuite キッチンのみ共用で、トイレ・シャワーはプライベートで使えます。
Studio   いわゆるフラットタイプで、キッチン、トイレ・シャワーがすべて揃ったタイプ。

気になる家賃ですが、学生寮に限らずイギリスの家賃は1週間あたりの金額表示が普通です。

ランカスター大学では

Single £85-113
Ensuite £118-128
Superior ensuite £130-140

と設置されているので、換算すると一番安いSingleタイプの最低料金は¥11,475(£1=135円)/週、月々45,900円となります。

*価格は2020年6月現在調べのものなので、変動の可能性があります。

光熱費とインターネット通信料も込みの価格なので、意外とお得に感じるかもしれませんね!

支払いは、大学の学生専用サイトにてクレジットカード支払いが義務付けられており、毎月ではなく数ヶ月分をまとめて払うシステムになっています。

デポジットや保険料の事前支払いもあるので、渡英前にメールで送付される案内状にしっかり目を通しましょう!

学生寮のメリットとデメリットを比較

学生寮のメリットとして、第一に安心・安全性を挙げましたが、他にも多くの利点があります。
一つずつみていきましょう。

フラットメイトとの交流で友だちができやすい
学生寮の多くは、各階のそれぞれ個室が5~8部屋ほどあり、同じ階に暮らす学生たち=フラットメイトと共有部分をシェアします。専攻科目が同じ場合、特に情報共有がしやすく課題の時などお互い助け合うことになるでしょう。キッチンをシェアしている場合、それぞれの出身国の料理を振舞ったり、みんなで食事ができるので自然と友だちづくりができます。

家具や生活環境が整っている
各部屋には必要最低限の家具、設備が備わっているので入寮後すぐに新生活をスタートできます。ただし、食器や調理器具、洗面用具はほとんどの場合、各自持参となるので最低限のものは日本から持っていきましょう。コインランドリーの使用や、郵便物の受け取りも学内でできるので何かと便利です。

それでは、デメリットは具体的にどういった項目になるでしょうか。

フラットメイトとのトラブルが起きやすいかも
出身国の違いから、キッチンやシャワーの使い方が異なったり、夜遅くまで友だちとパーティーをして寝れない、など共同生活ならではのトラブルが起きやすいのも事実。事前防止のため、入寮日にミーティングをしてルールを設定することをおすすめしますが、そのルールが守られず不愉快な思いをすることも。我慢のしすぎはメンタルにも良くないので、しっかりと話し合いを。それでも解決しなければ、Accommodation Managerに相談しましょう。

シェアハウスの選択

学生寮の次に選択肢に上がるのがシェアハウス。

イギリスでは、一軒の家をまるごと数人でシェアします。

学生寮と比較してメリットやデメリットを考えてみました!

シェアハウスを難しい?住居が見つかるまでの流れ

学生寮と違い、シェアハウスの場合個人で手続きをするので、大学側のサポートは一切受けることができません。

何度かイギリスに行ったことがある方や、海外生活を経験したことがある方は、入学当初からシェアハウスをする心の余裕があるかもしれません。

しかし、ほとんどの場合、学生特権とも言える学生寮で契約満了まで過ごしてから、シェアハウスをすると言った流れが
一般的と言えます。

例えば、寮の退去日を過ぎても論文の提出日までイギリスに滞在したい場合や休暇中に開講される特別クラスに参加したい場合、寮の延長かシェアハウスを検討することになります。

シェアハウスの流れは
1.ハウスメイト探し 実はここが一番大変かもしれません。留学期間中に「一緒に暮らしたい!」と思えるほどの関係を築く友だちづくりができているか、どれほど知り合いを作れるかにかかっていますね。同じ家で暮らすので、価値観の近いクラスメイトやフラットメイトを探しましょう。

2.物件探し ハウスメイトが見つかったら、それぞれの意見を出し合いながら物件探しをスタート。学生向け情報サイトや現地の不動産サイトをこまめにチェックしましょう。

3.内覧  候補が絞れたらいざ、内覧へ。水回りや日あたりのチェック、電波の入り具合、近隣のスーパーやお店などしっかり確認してハウスメイトを検討を。

4.契約  契約内容や支払い方法、名義人などここは慎重に確認しながら進めていきましょう。光熱費やネット料金は家賃に含まれているのか、大家さんが提示する条件などハウスメイト全員で確認するのをおすすめします。

シェアハウスのメリットとデメリット

シェアハウスも学生寮と同じく、複数のハウスメイトと共同生活を送ることから、メリット・デメリットが似ていると感じるでしょう。

では、シェアハウスならではのメリットやデメリットはどういったものがあるでしょう?

メリット
違う大学の人と仲良くなれる
学生寮と違い、自分とは違う大学に通う学生とシェアハウスをすることも可能です。ネットで募集をかけたり、友人の紹介などで違う大学に通う学生を紹介されることも。留学期間中、所属大学以外のところで交友関係をつくるのは正直難しいですが、シェアハウスならそのチャンスもありですね!

門限やルールを好きに設定できる
学生寮は生徒の安全を守るため、罰金制度やルールがしっかりと設定されています。シェアハウスも大家さんとの契約内容はもちろん厳守ですが、その他の門限や掃除方法についてはハウスメイトと自由に決めることができます。

デメリット
自己責任がより大きい
大学の管轄外なので、シェアハウスはハウスメイトそれぞれがしっかりと定めたルールを守ることが必要です。トラブルが起きても、学生寮のスタッフの様な存在はいないので、当事者同士で解決しなくてはいけません。自由度が高い分、しっかりとコミュニケーションを取って、快適な生活環境づくりを目指しましょう。

まとめ

留学生活の大事な基盤となる住居選び。

学生寮、シェアハウスそれぞれの特徴やメリット・デメリットを考慮しながら、自分の目的に合った滞在先を決めましょう。

文化の違いからトラブルが発生することもありますが、それも一つの異文化学習。

世界中から集まる留学生たちと貴重な共同生活を楽しみましょう!