ベルファストの魅力を紹介!留学情報から日常生活まで

突然ですがベルファストという地名は聞いたことがありますか?

恐らく多くの方にとっては初耳の地名ですがイギリス国内ではいわゆる大都市の類です。

イギリスに留学したいけどどこがいいのか分からないという方のための判断材料にしてもらうべく、今回はベルファストを紹介します。

ベルファストはどんな場所?

まずはベルファストがどこにあってどんな場所なのかを知るところから始めましょう。

北アイルランドの最大都市

イギリスの正式な国名はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国です。

そしてただいま紹介しているベルファストは北アイルランドの最大都市です。

人口は約330000人、さらに周辺を含めた都市圏人口は600000人を越える大都市です。

タイタニック号ゆかりの地

ベルファストの主力産業は重工業で、中でもとりわけ船舶関連のものが名高いです。

それを裏付けるものとしてベルファストには世界最大のドライドック(船体の修理・点検のためのドック)があります。

また、悲惨な最期を遂げたタイタニック号もベルファストで建造されました。

イングランドとは大きく異なる気候

イングランドとは島が異なるので気候は大きく様変わりします。

降水量については降水日数が多いだけではなく、降水量も多いです。

イングランドは地中海性気候のローマを下回る降水量の都市が目立ちますが、ベルファストはというと年間1000㎜近くとローマを上回っています。

気温についてはイングランドよりも冷涼で、夏の平均最高気温はなんと20℃に達しません。

夜間は10℃前後まで落ち込み、寒暖差も大きいです。

ベルファストの大学院

ベルファストには大学院が2つあります。

クイーンズ大学ベルファスト

19世紀に前身機関が創設され、アイルランド一帯がまだイギリス統治だった1908年にアイルランド国立大学と分離すると今の名前になりました。

ここではロンドン大学やオックスフォード大学などのようにカレッジ制は採用していません。

ここでは3つの学部とその他研究機関で構成されており、学部は人文・社会学部、理工学部、医・薬・生命科学部に大別されます。

分野構成が分かりやすい点では留学先選びの際の判断材料として心強いです。

なお、大学院(修士課程)コースでは100前後のコースの中から履修することができ、北アイルランドという土地柄を生かしたアイリッシュスタディーというコースは注目に値します。

クイーンズ大学ベルファスト公式サイト(英語)

アルスター大学

アルスター大学(Ulster University)も19世紀に前身機関が創設され、今の名前となったのは2014年と最近です。

アルスター大学も同様にカレッジ制は採用しておらず、代わりに4つの学部で構成されています。

学部は経済学部、保健・生命科学部、人文・社会学部、コンピューティング・環境・工学部で成り立っており、大学院コースでは200を越えるコースの中から履修することができます。

アルスター大学公式サイト(英語)

住み心地は?

分野構成が分かりやすく、大学院のコースも充実していましたが住み心地についてはいかがでしょうか。

家賃

ベルファスト市内で45㎡の部屋を借りると平均約80000円/月とイギリス国内では極めて安い方で、イングランドでは大学の住居斡旋サービスを通さないとなかなか実現しない額です。

とは言え、ゼロから現地の不動産屋とやりとりするのは面倒ですし、大学の住居斡旋サービスを使った方が実際には時間も費用も節約できます。

例えばクイーンズ大学ベルファストの住居斡旋サービスを通せば60000~80000円前後と差は大きくないですが節約はできます。

各大学の住居斡旋サービスに関する詳細については下記のサイトを参考にしてください。

クイーンズ大学ベルファスト : Accommodation For International Students

アルスター大学 : Accommodation

物価事情

ベルファストの物価ですが、結論から述べると生活費は日本より総合的に約2割半引き、ロンドンより約3割強引きといったところです。

外食はどうしても税率が高い関係でお高いですが自炊生活にしたとたんに一気に安くなります。

例えば牛乳1Lは108円、ジャガイモは122円/kg、リンゴは281円/kgと、日本よりも最大で5割以上安いです。

なお、鶏むね肉については日本よりも若干安いと考えてもらえればいいです。

交通事情

ベルファストの交通事情について、比較的に自家用車への依存度が高くなっているところが気掛かりではあります。

しかし、そうとは言っても実際には市内バスの路線網は十分整備されていますし、長距離移動では北アイルランド鉄道を利用できるので決して不便ではありません。

また、ベルファストには空港が2か所あり、ベルファスト国際空港はやや遠く国内・国際線の取り扱いが充実しているのに対し、ジョージ・ベスト・ベルファスト・シティー空港は市街地から近く、国内線に特化しています。

常に暖かい服装を

冒頭でも述べましたがベルファストは夏でも平均最高気温が20℃に届かないほど冷涼です。

そのため、1日の寒暖差の問題以前に常に暖かい服装でいることが体調管理などの観点から重要になります。

ベルファストの見所

まとめに入る前に一部ではありますがベルファストの見所について紹介します。

タイタニック・ベルファスト

2012年にオープンしたばかりのタイタニック・ベルファストは前衛的なデザインの建物が特徴的です。

そんなタイタニック・ベルファストの中には20世紀初頭のベルファストとタイタニック号との繋がりの分かる品々や写真などが展示されています。

ボタニック・ガーデン

ボタニック・ガーデンはベルファストの市立庭園で、観光客のみならず地元住民からも憩いの場として支持されています。

19世紀にできたボタニック・ガーデンの一番の目玉はパームハウスで、上品な外観と中の熱帯植物が見ものです。

ベルファスト市役所

商業地区とオフィス街を隔てるベルファスト市役所はビクトリア様式の建築物です。

外観は市役所というよりは宮殿を思わせるような造りで、市内の美しい建築物として一目置かれています。

まとめ

これまでベルファストの留学情報から日常生活まで紹介してきました。

島が異なるので気候や物価などはイングランドとは大きく異なり、物価については類をみないほどのコスパの良さが光っていました。

教育についても土地柄を生かしたアイリッシュスタディーのように独自性が光っていましたし、また、イギリスにいながらアイルランドを味わうことができる場所でもあります。

そんなベルファストに留学してみませんか。