スコットランドと言えばラグビーワールドカップで日本代表と激戦を繰り広げたのが記憶に新しいですね。
今回紹介する街はそんなスコットランドを代表する都市であるエジンバラ(Edinburgh)です。
観光で訪れたことがあるという方は少なくないと思いますが留学事情は掴みにくい節があるのではないでしょうか。
そこで今回はエジンバラについて、留学事情から日常生活までじっくり紹介していきます。
エジンバラはどんな場所?
まず初めにエジンバラの地理について把握することにしましょう。
スコットランドの首都
スコットランドは独立した国という扱いではありませんが、イギリスが連合王国という仕組みをとっている都合上スコットランドも首都を設けています。
(つまり、ロンドンはイングランドの首都と言った方が厳密には正しいようです)
そんなスコットランドの首都がエジンバラにあたるわけで、エジンバラはスコットランドの政治・文化・金融の中心地になっています。
世界遺産の街
エジンバラの街並みは都市計画の最高傑作とも言われ、後のヨーロッパにおける都市計画に大きな影響を与えました。
そんな旧市街と新市街が共に世界遺産に指定されており、特に新市街は北国のアテネと称されるほどです。
学術都市
エジンバラはスコットランド有数の学術都市でもあります。
とは言ってもオックスフォードやケンブリッジのように大学関係者が人口の大部分を占めているというわけではありません。
これは名門のエジンバラ大学があることに由来しているためです。
冷涼な気候
スコットランドは夏でも最高気温が25℃を越えることは滅多にないですが、冬の寒さが厳しいかというとそれは当てはまりません。
何故なら気温が零下になることもまた極めて稀だからです。
しかしながら冬は降水量の少なさとは裏腹に降雨日数が長くなりがちです。
なお、年間降水量はローマよりは少ない700㎜程度で、イングランドよりはやや多いです。
エジンバラの大学院
エジンバラには大学院が3つあります。
エジンバラ大学
スコットランド域内ではナンバー1にしてヨーロッパ域内でもトップ10入りを果たしている名門大学です。
英語ではカレッジと表記されていますが実際には日本で使われるような学部制の方が近いです。
エジンバラ大学は3つの学部に分かれており、中でも11の学科を持つ人文科学・社会学部は学生数16,000人と最大の規模を誇ります。
他に理工学部、医学研究で英国最高峰の医学・獣医学部があります。
ヘリオット・ワット大学
続いて紹介するヘリオット・ワット大学はもともとはエジンバラ大学の芸術領域でした。
独立してからもエジンバラ大学とは学術交流を精力的に推し進めています。
そんなヘリオット・ワット大学には5つの学部があり、社会学部、理工学部、数学・コンピューターサイエンス学部、芸術学部、地学・エネルギー・インフラ学部があります。
また、学部とは別に経済学分野で大学院コースを専門的に開催するエジンバラ・ビジネス・スクールと、エジンバラ大学との提携機関であるアーバンインスティテュートがあります。
エジンバラ・ネピア大学
エジンバラ・ネピア大学は1964年に創立されており、先述した大学と比較すると歴史は浅いです。
そんなエジンバラ・ネピア大学は保健学部、経済学部、応用科学部、コンピューティング学部、環境建築・工学部、芸術・クリエイティブ産業学部の5つの学部から構成されています。
住み心地は?
これまでエジンバラの地理と大学院について紹介してきましたが住み心地は果たしていかがでしょうか?
家賃
45㎡の部屋の月あたりの平均家賃は概ね102000円前後ですが、大学の住居斡旋サービスを使えばさらに節約しやすいです。
後ほどリンクを紹介しますが住居斡旋サービス(Accommodation)を通すと月あたりの家賃を最安で55000円~(エジンバラ・ネピア大学)まで節約することができます。
また、最安でなくとも8万円前後までは容易に削減できます。
Accommodation, Catering and Events(エジンバラ大学)
物価事情
結論から先に述べると生活費は総合的に概ね日本の1割引き強で、ロンドンの3割引きです。
最も比較しやすい食費を見てみると、ジャガイモは1㎏あたり90円台という日本では考えられない価格でかうことができます。
牛乳や野菜も多くは日本よりも安い水準で買えますが鶏むね肉は550円/500gとやや高めです。
また、外食は税率が高い関係で高くなりがちですが自炊生活をしていれば日本よりも安く暮らせるでしょう。
ただし、日本食にこだわるとなれば手に入れにくい上に高いので例外です。
交通事情
スコットランドの市内交通は大変充実しています。
市内には路線バスの他、かつて廃止されたものの近年復活したトラム、そして変わり種として自転車タクシーも走っています。
長距離移動について、ロンドン方面であれば殆どの特急列車がエジンバラを始発駅としてロンドン・キングス・クロス駅まで運行しています。
空の玄関としてエジンバラ空港もあり、国内線やEU圏内行、一部長距離便を中心に発着しています。
エジンバラの見所
まとめに入る前に一部ではありますがエジンバラの見所を紹介します。
エジンバラ城
エジンバラを代表する名所の中に切り立った岩山にたつエジンバラ城があります。
この城は眺めが良いだけでなく、もともとは典型的な軍事要塞だったので今でもその臨場感と迫力が伝わってきます。
世界遺産の旧市街と新市街
既に前半で述べましたが旧市街と新市街は都市計画の最高傑作と言われ、世界遺産に指定されました。
なお、新市街とは言っても18世紀から整備されたエリアなので旧市街とはやや異なる類の古き良き眺めが楽しめます。
カールトン・ヒル
カールトン・ヒルはエジンバラ随一のパノラマスポットです。
頂上には記念碑や旧天文台があり、そこからは文字通り360度の眺めを楽しむことができます。
まとめ
これまでエジンバラについて、留学事情から日常生活に関することまで紹介してきました。
美しい街並みの中でコスパのいい生活をしながら学べるとは至福の限りではないでしょうか。
これを機にエジンバラへの留学を検討してみるのもいいでしょう。