ケンブリッジの魅力を紹介!留学情報から日常生活まで

イギリスを代表する名門大学と言えばケンブリッジ大学もまたその一角を担っています。

そんなケンブリッジ大学を擁するケンブリッジですが、実際に留学してみた場合の住み心地などについてはなかなかイメージしづらいことと思います。

今回はイギリスの大学院留学の判断材料としてケンブリッジについて留学情報から日常生活までじっくり紹介します。

ケンブリッジはどんな場所?

まずはケンブリッジの基礎地理を把握しましょう。

イングランド東部の大学都市

イングランド東部に位置するケンブリッジはケンブリッジ大学などを中心とした大学都市として知られています。

ケンブリッジの総人口120000人前後の内、約20000人強を学生が占めています。

なお、ロンドンからは鉄道で最速1時間前後と近いです。

イギリスのハイテク産業の中心

アメリカにシリコンバレーがあればイギリスにはシリコンフェンがあります。

そのシリコンフェンの中にケンブリッジも含まれており、大学都市であるだけでなくハイテク産業の中心都市にもなっています。

そのため、ケンブリッジではソフトウェア産業やバイオ産業も主力産業に入っています。

比較的に乾燥している気候と涼しい夏

ケンブリッジを擁するイングランド東部は降水量がイギリスの平均を下回るという意味で比較的に乾燥している方です。

月平均降水量が50㎜を越えることは少ないですが、そうであっても降水日数については他のイングランドの都市と変わらず長いです。

なお、気温に着目してみると夏の平均最高気温は22~23℃前後と、25℃前後あるイングランド西部の都市と比較すると涼しいです。

ただし、他の都市でもそうであるように夜間は10℃台まで一気に下がるので寒暖差に要注意です。

ケンブリッジの大学院

ケンブリッジ市内には2つの大学院があります。

ケンブリッジ大学

オックスフォード大学と肩を並べるイギリスを代表する名門の総合大学です。

歴史はオックスフォードに続いて2番目に古く、13世紀に町の住民との対立で逃れてきたオックスフォードから逃れる羽目になった学者がケンブリッジを研究拠点にしたのが始まりです。

そんなケンブリッジ大学はカレッジ制を採用しており、31ものカレッジと、加えて100を超える学科で構成されています。

大学院コースでは膨大な数のコースがあり、修士課程だけで150以上あります。

ケンブリッジ大学公式サイト(英語)

ARU(アングリア・ルースキン大学)

ケンブリッジ大学の知名度に押されて存在感が薄くなりがちですがケンブリッジ市内にはもうひとつ大学院があります。

ARUはケンブリッジ大学の芸術学科が起源になっており、今では4万人近くの学生を抱え、ロンドンなど他の都市にもキャンパスを設置するので勢い良く成長しています。

大学院コースでは芸術、動物学、建築学、経済学、スポーツサイエンス、刑法、法学、医学など、120前後のコースの中から履修することができます。

ARU公式サイト(英語)

住み心地は?

教育環境については分かりましたが住み心地は果たしていかがでしょうか。

家賃

住居については是が非でも大学の住居斡旋サービス(Accommodation)を通して手配するようにしましょう。

ケンブリッジ市内の45㎡の部屋の平均的な家賃は120000円/月ですが、大学の住居斡旋サービスを使えばもっと安くできますし、単純に楽です。

例えばARUでは最安50000円前後~/月で利用でき、平均は80000円前後/月です。

ケンブリッジ大学の場合は110000円前後と他大学と比較すると高い印象が否めません。

(しかも授業期間はセント・メアリー教会から半径2㎞圏内という謎めいたルールがあります)

住居斡旋サービスについて詳細は下記のサイトを参考にしてください。

University of Cambridge : Accommodation Service

ARU : Accommodation in Cambridge

物価事情

結論から述べると生活費は総合的に日本の1割引き、ロンドンの2割半引きと考えてもらえればいいです。

外食はイギリス国内の他の都市と変わらず高めではありますが自炊生活でコスパは一気に改善します。

例えばジャガイモは133円/kg、牛乳は116円/kg、リンゴは292円/kgと日本ではイメージしにくい安さです。

ただし、鶏むね肉(583円/500g)のように一部例外的に日本よりも水準が高くなっているものもあります。

交通事情

ロンドン方面へ出かけるときは少々トリッキーです。

冒頭でロンドンから鉄道で1時間前後と述べましたが、鉄道駅はケンブリッジの中心部から2㎞離れたところにあります。

遠すぎではないですが少々面倒なところは否めません。

また、ケンブリッジはイギリス国内では比較的に渋滞が多い地域としても知られています。

市内にはバスが8路線運行されていますが、先に述べた事情からここでは自転車の方が支持されています。

実際にケンブリッジの地形は平坦なので自転車でも不自由はありません。

ケンブリッジの見所

まとめに入る前に一部ではありますがケンブリッジの見所を紹介します。

セント・メアリー教会

ケンブリッジの中心に堂々と鎮座するセント・メアリー教会はケンブリッジ大学の大学教会でもあります。

厳密にはGreat St. Mary’s Churchで、Little St. Maryと区別するためにGSMと呼ばれることが多いです。

数々の大学付属博物館

ケンブリッジ市内には動物学や考古学、人類学、情報科学などといった様々な学問分野の大学付属博物館がひしめいています。

さすがは大学都市といったところで、しかも博物館は入館料が無料なので通い詰めて好奇心を刺激するのもいいでしょう。

ケンブリッジ・セントラル・モスク

2019年にオープンしたばかりのモスクで、市内にすまう4000人のムスリムの祈りの場となっています。

このモスクはヨーロッパ域内で最初のエコフレンドリモスクに認定されていると共に、木材などを器用に使った前衛的なデザインが特徴的です。

まとめ

これまでケンブリッジの留学情報から日常生活、一部ではありましたが見所まで紹介させていただきました。

渋滞が気掛かりな節はありますが総じて教育環境とコスパに優れた街と言えそうです。

ケンブリッジ大学ではハードルが高いと感じても市内には他の大学院もあることですし、これを機にケンブリッジへの留学を検討してみてはいかがでしょうか?