ロンドンの魅力を紹介!留学情報から日常生活まで

イギリスの首都ロンドンは旅行で訪れたことがあるという方が多いのではないでしょうか。

ロンドンはビッグベンやロンドンブリッジなど名所がてんこ盛りですが、ロンドンでの生活についてはイメージが湧きにくいのではと思います。

そこで今回は留学情報や日常生活に纏わる情報を織り交ぜながらロンドンの魅力を独自の視点で紹介していきます。

ロンドンとはどんな場所?

言われるまでもなく首都であることはご存知のことだと思いますが地理のおさらいをするような感覚で読んでいただければと思います。

イギリスを代表する首都

すでに冒頭でも述べた通りですがロンドンはイギリスの首都で、人口760万人にも及ぶ大都市です。

2012年に夏季オリンピック・パラリンピックがロンドンで開催されたのも記憶に新しいです。

いわゆるロンドンと言われるエリアは厳密にはグレーターロンドンと呼ばれ、その中に31の特別区とシティ・オブ・ロンドン、ウェストミンスターが含まれています。

ロンドンでエリアを示すときは東西南北、テムズ川を挟んで北か南などといった基準を多用します。

多民族都市

ロンドンは今や世界中からあらゆる民族が集まってきて多民族都市となっています。

最初はインドやアフリカなどといった旧植民地からが中心でしたが、今では世界中から集まって「人種のるつぼ」となっています。

そのため、市内を歩いていたら気が付けばシーシャの並ぶ中東系の住民の多く住むエリアにいたり、あるいはスラブなまりの英語が聞こえて東欧系住民の多く住むエリアにいることに気が付くなどといったことも決して珍しくはありません。

このような性格の都市なので世界中の文化を一度に味わえる環境があります。

冬の降水日数は多いけど降水量は少ない?

日本で雨がよく降る季節というと夏か秋口ですがロンドンの場合は冬です。

冬のロンドンは晴れることが極めて少なく、殆どが雨か曇天です。

とは言ってもあくまで降水日数が多いのであって降水量は実は少ないです。

雨は多くの場合小雨の日が長く続いているだけなので降水量についてはローマ(834㎜)の方が多いです。

しかも小雨も降ってはやんだりなのでいつまでも降り続けるというわけではありません。

ロンドンの大学院

ロンドンには43もの大学があり、ヨーロッパで最も高等教育機関が集積している都市になります。

ひとつひとつ丁寧に紹介したいところですが今回はロンドン大学群を中心に紹介します。

ロンドン大学群

ロンドン大学はいわば連合大学で、ロンドン大学の本部とUCLなどの事実上独立しているカレッジを合わせてロンドン大学群と呼ばれます。

大学院の博士前期・後期課程では1000を優に超えるコースがあり、多くの場合はロンドン大学群を構成しているカレッジで履修することになります。

ロンドン大学群を構成しているカレッジは20近くにも及びますが、ここでは特に代表的なカレッジを4校厳選して紹介することにします。

ロンドン大学公式サイト(英語)

ロンドン大学(本部)

ロンドン大学の本部には住居を斡旋する機関や食堂、ロンドン大学先端研究所が入居しています。

また、敷地内にある図書館(ロンドン大学本部図書館)はロンドン市内で3番目の規模を誇ります。

UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)

UCLでは人文学、経営学、社会学、歴史学、建築環境学、基礎工学、数理学、物理学、生命科学、医学、心理学などの幅広い分野の学問を取り扱っています。

大学院のコースでは300を超えるコースの中から履修することができます。

なお、UCLは進化論で有名なダーウィンや日本の初代総理伊藤博文にもゆかりのある場所です。

UCL公式サイト(英語)

KCL(キングス・カレッジ・ロンドン)

ロンドン大学群を構成するカレッジの中で最大級の規模を誇ると共に、イングランドで4番目に古いのがKCLです。

KCLでは教育学や経済・政策学、歯学、生命科学、数理学、人文学、看護学、精神医学などといった分野の166にも及ぶコースの中から履修することができます。

ヒッグス粒子を発見した物理学者ピーター・ヒッグスもKCLにゆかりのある人物です。

KCL公式サイト(英語)

LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)

経済学分野の方に注目していただきたいのがLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)です。

なお、英語表記では厳密にはLondon School of Economics and Political Scienceというのが正しい名称です。

社会科学に特化したカレッジで、とりわけ経済学分野に強みがあります。

欧州大学ランキング1位にも輝いた実績をもつLSEでは会計学、財政学、法学、国際関係学、政策学、人類学などといった分野で117のコース中から履修することができます。

LSE公式サイト(英語)

LBS(ロンドン・ビジネス・スクール)

LBSは端的に述べると世界最優秀クラスのビジネススクールです。

LBSではマネージメントやファイナンスに特化した分野でコースを履修することができます。

心強いことになんと日本人在校生によるLBS公認サイトもあるのでそちらも参考にするといいです。

LBS公式サイト(英語)

LBS日本人在校生サイト

インペリアル・カレッジ・ロンドン

インペリアル・カレッジ・ロンドンはもともとロンドン大学群を構成していたカレッジですが、2007年にロンドン大学から完全に独立しました。

インペリアル・カレッジ・ロンドンは理系の学問に強く、工学、理学、医学を中心に取り扱っています。

他にマネジメントに強いインペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールもあります。

インペリアル・カレッジ・ロンドン公式サイト(英語)

住み心地は?

教育環境が魅力的であることは分かりましたが、住み心地が良くないようでは考え物です。

果たして住み心地はいいのでしょうか?

家賃は?

ロンドンの標準的な家賃は例えば45㎡の部屋で月17万円近くかかるので日本よりも高めです。

しかし、大学には住居斡旋サービスがあるので実際はもっと安くすることができます。

例えばロンドン大学のHousing Serviceを利用すると10万円前後/月まで節約することができます。

しかしながらそれを以てしてもどうしても家賃は日本よりも高いと認めざるを得ません。

University of London : Housing service(英語)

物価は実はそれほど高くない?

ロンドンはワールドクラスに物価が高いという評判があります。

確かに外食をしようものなら高税率であっさり1000円を超えてしまいますし、日本食品は輸入食品という位置づけなので日本で買うよりも当然高いです。

しかし、実際にロンドンに留学するとなると自炊生活が中心になり、食費は日本よりも安上がりにすることができます。

日本食品を除く食料品の物価については例えばジャガイモは146円/kg、鶏むね肉は448円/500g、牛乳1Lは120円と実は日本よりも安くなっています。

加えて娯楽については博物館や美術館の多くが無料で入場可能なのでここでも日本より安上がりです。

しかし家賃や交通費などを加味するとロンドンでの生活費は日本の1割増しになると考えた方がいいです。

交通事情

ロンドン市内の公共交通機関のネットワークは東京と同様に充実しています。

市内にはチューブと呼ばれる地下鉄やバス、鉄道などの路線網が張り巡らされているので便利ですが果たして財布には優しいでしょうか?

バス

バスは距離に関係なく運賃は一律225円と、東京のバスに近いです。

乗車距離が長ければお得な交通手段なのですが、現金不可なので事前にオイスターカードを購入しておきましょう

地下鉄

結論から述べると高いです。

Zone1(初乗り)の運賃はオフピーク時に360円、ピーク時に420円と高いだけでなく時間帯によって変動します。

日本の感覚だとロンドン地下鉄の初乗り運賃で東京から神奈川県に行けると感じずにはいられません。

激しい寒暖差に要注意!

留学生活において体調管理は大事です。

特に気を付けなければならないのが激しい寒暖差です。

特に春から秋口までの間を中心に1日に四季があるといわれるほど1日の寒暖差が激しくなります。

夏でも夜間は10度台ということは珍しくないので年間を通して暖かい服は欠かせません。

ロンドンの見所

まとめに入る前にロンドンの見所を少しではありますが紹介します。

大英博物館

ロンドンで最も多くの人が訪れた名所が皆さんもご存知の大英博物館です。

大英博物館には世界中から集まった古代の遺物や美術品、書籍など800万点以上が収蔵されています。

入場料は無料なので留学中に通い詰めるのもいいでしょう。

グリニッジ

グレーターロンドンの南東部に位置するグリニッジは世界遺産に登録された由緒ある町であると共に本初子午線の通る町でもあります。

グリニッジ天文台を訪れれば文字通り本初子午線の上に立つことができます。

まとめ

これまでにロンドンでの留学事情と生活事情について紹介してきました。

生活費は娯楽や食費を除いて日本よりも高い点は否めませんが、教育環境は実に魅力的です。

これを機にロンドンで最先端の学びをしてみませんか。