サッカーファンにとってマンチェスターといえばイングランドプレミアリーグのマンチェスターユナイテッドを思い浮かべる方が多いことと思います。
日本代表としても活躍していた香川選手も一時期このチームで活躍していたのが記憶に新しいです。
今回はそんなマンチェスターについて、留学と日常生活という切り口でお役立ち情報と共に紹介していきます。
マンチェスターはどんな場所?
まず初めにマンチェスターの基礎地理について把握しましょう。
産業革命の中心地
歴史の授業の中で恐らく1回は耳にしたであろう産業革命ですが、その中心地になった都市はイングランド北西部のマンチェスターです。
20世紀に入るまでは紡績業が盛んだった都市で、初めて蒸気機関が導入されたのもマンチェスターの紡績工場でした。
この出来事がマンチェスターを産業革命のパイオニアたらしめた理由です。
イングランド第2の都市
第2次世界大戦が終わるまではバーミンガムは人口・経済で共にイングランド第2の都市でした。
しかし、自治体の再編などによって2007年には人口はバーミンガムと並び、経済で追い抜いたことでイングランド第2の都市にとして認知されています。
現在は金融機関や研究機関、メディアなどの集まった都市になっています。
雨は多め
マンチェスターは降雨日数の多く、冷涼な典型的なイングランドの気候ですが、ロンドンなどと比較すると降水量が多いです。
とりわけ10月の降水量が多く、月平均降水量は90㎜を超えます。
夏の平均最高気温は20℃台に辛うじて届く程度で、夜間は10℃台まで下がるので暖かい服装は常備したいところです。
マンチェスターの大学院
マンチェスターには大学院が3校あり、その内1校は音楽に特化しています。
そのため、イギリス留学に興味があってかつ音楽が好きな人は最後までしっかり読みましょう。
マンチェスター大学
まず初めに紹介するのはイングランド最初の都市大学にしてエレクトロニクス分野で世界を牽引するマンチェスター大学です。
また、志願者数はイギリス国内で最も多く、いわゆる大人気の大学と言えます。
学部は生物・保健・薬学部、理工学部(エレクトロニクスを扱う分野はここ)、そして法文学部の3学部で構成されています。
なお、余談ですが当大学の図書館は納本制度を利用していない図書館としてはイギリス最大の規模です。
マンチェスター・メトロポリタン大学
マンチェスター・メトロポリタン大学は実はイギリス国内で2番目に志願者数が多い大学です。
学部は人文学部、法・経済学部、教育学部、社会保障・心理・保健学部、理工学部の5学部から構成されています。
ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージック(RNCM)
RNCMは文字通り音楽に特化した専門大学で、大学院コースも整っています。
また、音楽に特化した大学としてはイギリス国内では最大規模です。
学部構成は音楽の領域ごとに分かれており、作曲、鍵盤(キーボード)、弦楽、ボーカル及びオペラ、吹奏楽、ポピュラー音楽の5領域に分かれています。
音楽を専門に学びたい人は要注目な大学です。
住み心地は?
これまでマンチェスターの基礎地理や大学院について紹介してきましたが、果たして住み心地はいかがでしょうか?
家賃
45㎡の部屋を借りるときの平均的な家賃は月あたり約97,000円と、イギリス国内では比較的に安い部類に入ります。
とは言っても現地の不動産屋とのやり取りは面倒なのでここは大学の住居斡旋サービス(Accommodation)を通して楽々かつお得に借りましょう。
何故なら住居斡旋サービスを使えば月あたり60,000~80,000円前後で利用できるからです。
マンチェスター・メトロポリタン大学:Accommodation
物価事情
結論から述べると東京よりは1割強安く、ロンドンよりは2割強安く暮らせます。
外食は相変わらずお高いところは否めませんが、自炊生活をすれば節約しやすいです。
例えばジャガイモは1㎏あたり117円、リンゴは1㎏あたり245円、パンは96円、牛乳1Lは108円と大半の食料品は日本よりも安上がりです。
衣服であればZaraなど、一部のブランド物は日本よりも安く手に入ります。
交通事情
市内交通の主役はマンチェスター・メトロリンク(ライトレール)とバスで、後者についてはマンチェスター市だけで50ものバス会社が熾烈な競争を繰り広げています。
それだけあって路線網は充実しており、メトロリンクはメトロリンクで空港にも乗り入れていて大変便利です。
中長距離移動については鉄道と航空便が中心です。
鉄道については同市内の最大のターミナル駅がマンチェスター・ピカデリー駅で、ロンドン行を含む長距離列車の多くがこの駅を起点とします。
航空便についてはマンチェスター空港が空の玄関となっており、キャセイパシフィック航空(香港)やカタール航空(カタール)などのような長距離便も多く乗り入れています。
マンチェスターの見所
まとめに入る前にマンチェスターの見所を一部ではありますが紹介します。
国立サッカー博物館
さすがはサッカーで著名なだけあってなんとサッカー専門の博物館があります。
展示物の中に1863年に作成されたサッカー競技原則の原本もあります。
FIFAの会長も絶賛しているほどなのでサッカーのファンには是非足を運んでほしい場所です。
マンチェスター市庁舎
市庁舎とは言っても単なるお役所と言うには畏れ多いです。
ビクトリア様式で建立された市庁舎の建物自体が美しいからです。
時計塔はどこかロンドンでいうところのビッグベンを思わせるものがあります。
まとめ
サッカーで有名なマンチェスターについて留学情報から日常生活まで紹介させていただきました。
教育の場を見てみるとエレクトロニクスや音楽のようにイギリス、あるいは世界を牽引している教育環境が大変魅力的です。
何よりここにイングランドで最も志願者数の多い大学が2校もあるというのが驚きでしたね。
コスパもいい街なのでこれを機にマンチェスターへの留学を検討してみませんか?