イギリス大学院留学をする際の奨学金の申請方法とは?どんな奨学金があるの?

イギリス大学院留学をするにあたり、学費の心配をされている学生や社会人の方は多いと思います。

しかし、お金が原因でせっかくの大きなチャンスを失う必要はありません。

今回は、そんな心配を安心に変える大学生や社会人向けのイギリス留学の奨学金申請方法をご紹介します。

イギリス留学にかかる費用はどのくらい?

まずはイギリス留学にかかる費用をみていきましょう。

イギリス留学にかかる学費

実際、現在のイギリスの通貨ポンドを換算すると1ポンド=134円(*2020年4月8日現在)なので、USドルやユーロよりも高いことからイギリス=物価や生活費が高い、と言う印象が拭えません。

大学留学の場合、TOP UNIVERSITIESによると学部によりますが£10,000~38,000(約133万~505万円)が平均とされており、大学院の場合£11,000(約146万円)以上、また実験室ベースの学科なら£12,000~27,200(約159万~362万円)が平均的な学費とされています。

学費に加え、世界一家賃が高くて有名なイギリスで学生生活を送るには、金銭面を入念に計画する必要があります。

留学中はロンドンの交通手段が30%割引になるオイスターカードや、16-25歳を対象にした鉄道割引カードなどを作成して、学生割引を活用し節約を心がけましょう。

イギリス留学の奨学金制度とは?

日本の奨学金制度と同じく、イギリス留学にも奨学金、教育ローン、補助金など様々な学費援助の制度があります。

国内に限らずイギリス政府や大学・大学院も奨学金制度を設けているので、自分に合う制度を見つけましょう。

日本の奨学金制度を利用してみる

国内進学と同じく、イギリス留学にも政府や民間団体から様々な種類の奨学金制度が提供されています。

もちろん、応募者全員に提供されるわけではなく、応募条件にクリア出来るだけの学力や応募資格を保持していることが前提になります。

また、専攻学科や成績によって応募条件が異なるので事前に詳しく調べておきましょう。

それぞれの制度には応募日程が設けられているので、余裕を持って手続きを開始出来るように計画的に行動することが重要です。

日本でも公的機関や民間団体から数多くの奨学金制度があり、独立行政法人日本学生支援機構公益財団法人ロータリー日本財団、大学院生を対象とした公益財団法人 経団連国際教育交流財団などが代表的な機関として挙げられます。

社会人の方は、世界銀行が提供している日本/世界銀行共同大学院奨学金制度の利用を検討してはいかがでしょうか。

それぞれの募集要項は何度も熟考し、支給期間やどこまで奨学金でカバーしてくれるのか把握するのが大切です。

イギリスの大学や政府機関による奨学金制度

国内の機関に限らずイギリス政府や出願先の大学・大学院からも留学生を対象とした奨学金制度が提供されており、代表的な機関は英国政府によるチーヴニング奨学金英連邦奨学金エラスムス奨学金などが挙げられます。

しかし、これらの制度に申し込む前に、まず自分が対象者として応募できるのかどうかよく確認しておきましょう。

と言うのも、こうした海外の奨学金制度はグローバルな視点から様々な国の出身者を対象にしており、世界中から優秀な成績や経歴を誇る学生・社会人たちの応募が殺到します。

そうすると必然的に競争率がとても高くなるので、応募条件である成績やIELTSのスコアはよりハイレベルなものが求められます。

厳しい審査になりますが、英語漬けの留学を始める前にこうしたグローバルな機関に応募してみることは、その後の自信にも繋がりますし、合格するとより大きな自信と余裕を持って留学生活を開始できるでしょう。

奨学金のタイプや申請方法

国内外の奨学金機関を把握したら、奨学金の種類や申請方法について調べていきましょう。

自分の留学プランと照らし合わせながら、どの制度が自分に合っているのか候補を見極めます。

奨学金は2つのタイプに分かれる

日本で奨学金を利用する場合と同じく、イギリス留学の奨学金も2つのタイプに分かれます。

一つは返済義務のある「貸与型」、そしてもう一つが返済不要の「給付型」です。

賞与型の場合、留学中の一時的な経済負担は軽減されますが卒業後に返済できるのか、しっかりとプランを組む必要があります。

長期戦とも言える賞与型は心理的な不安要素になるのも事実。

一方で給付型は、返済義務がないのでまさに「ギフト」として重宝したいところですが、もちろん倍率は高く勝ち抜くためにはより良い成績に加え、「なぜイギリス留学をしたいのか」、「留学生活を通して達成したい目標はなにか」「留学の経験を今後どう活かしていくのか」を明確にしてアピールする必要があります。

一般的に、給付型は大学・大学院の奨学金制度に多く見られますが、民間や政府機関も給付型を提供している場合もあるので早めにチェックしておきましょう。

申請方法はどうしたらいい?

専攻学科や目標、学力、進路、予算などを明確化し留学プランを固めていったら、それぞれに合った奨学金制度を絞っていきましょう。

審査には時間がかかりますが、特に海外の機関は長期戦になる可能性もあるのでスケジュール調整は綿密に。

日本の奨学金機関に申し込む場合、必要書類を郵送で提出する必要があります。

海外の機関の場合はオンラインでの応募が一般的ですが、提出書類はもちろんすべて英語になるので、英語で作成したり公的書類の英訳版を取り寄せられるのか事前確認が大切です。

日本・海外とそれぞれ機関は異なりますが、たいていの場合提出書類は以下になります。

  • 在籍・出身大学の成績証明書および卒業証書
  • 推薦状
  • 語学検定試験の証明書
  • 住民票の写し(国内機関)やパスポート(海外機関)
  • 留学計画書や卒業後の進路計画書など

また、出願大学の合格通知を持っている場合は、入学許可書のコピーの提出を求められます。

必要書類を揃えるのも正直大変ですが、提出後は書類審査と数回の面接があるので合格には半年以上から1年近い時間がかかります。

志望大学へ出願するのと同時に奨学金の手続きも開始していきましょう。

繰り返しになりますが、何かと準備が大変な奨学金手続き。

提出書類を見落としていた!と焦っても余裕で用意できるぐらい、時間にはゆとりを持って計画していきましょう。

まとめ

ここで取り上げた奨学金制度はほんの一部ですが、日本を含め海外の様々な機関・民間団体がイギリス留学の支援をしています。

それぞれ応募状件は異なりますが、共通しているのは「なぜイギリス留学をしたいのか」についてはっきりとした意見や目標を持っていることが強く求められます。

奨学金制度を活用してより充実した留学ライフが送れる様に、まずは今から事前準備に取り組みましょう!