日本で大学院と言うと理系や法科大学院に通うことが主流なのに対し、イギリスの大学院は文系・理系に限らず、コースが細分化しており、300以上の専攻に分かれています。
ですが、その300以上のコースを調べたくても基本は英語で記載されてますし、わざわざ全大学院のコースを調べるのにも時間がかなりかかってしまいます。
実際に私も大学院の専攻を決める前、情報を集めるのに苦労しました。
この記事では、まずどのような専攻があって、イギリス大学院に行く人にはどのようなコースが人気なのかを解説していきます。
イギリス大学院にはどんなコースがあるの?
300以上コースがあると言っても、まずは大まかに見ていきましょう。
大まかなコースの種類とは?
イギリス大学院留学を検討されている皆さんは、ざっくりとはどのようなことを学びたいかは決まっているかと思います。
例えば、ビジネス系を専攻しようと思っているのか、心理学にまつわるコースを検討しているなどです。
ここでは、ざっくりとしたコースを紹介します。
イギリスのコースの種類
- ビジネス系(MBA・会計学・経済学・金融財政学・HR・起業学・マーケティング学・スポーツマネジメント学)
- 法学系(法律・国際法)
- アート系(ファッション・デザイン・写真・グラフィックデザイン・広告デザイン・美術史)
- 教育学(英語教授法(TESOL)・応用言語学・翻訳・通訳)
- 心理学・観光学・開発学・公共政策学・社会学・政治学
- 哲学・英文学・歴史学
- 数学・生物学・化学・工学・天文学・エンジニア
- 医学系(医学・薬学)
ざっとこれくらいの枠で分けてみましたが、実際にはここからさらに細分化されます。
より詳しい専攻とは?
ビジネス系と一括りに言っても、実際はかなりの分野に分けられます。
- MBA
- 経済学
- 経営学
- 会計学
- ヒューマンリソース学
- マーケティング学
- ビジネス分析学
- 行動経済学
何が驚きと言えば、上記ですらざっくりとしか分かれておらず、各コースでさらに細分化されます。
例えば私が学んだマーケティング学を例に見てみましょう。
マーケティングと一概に言っても、
- 国際マーケティング(International Marketing)
- マーケティング経営学(Marketing Management)
- デジタルマーケティング(Digital Marketing)
- オンラインマーケティング(Online Marketing)
- ビジネス&マーケティング(Business and Marketing)
- マーケティング&ブランド経営学(Marketing and Brand Management)
などと分けられておりまして、大学だけでも何コースかあるところもあれば、同じような内容が学べるけど、大学によってコース名が違うと言うこともあります。
マーケティングは他のビジネス分野の学科と比べてコースが少ない方ですが、上記はほんの一部です。
ビジネスの分野はイギリスではかなり人気ですので、まずはあなたが何を学びたいかをざっくりと定めてください。
イギリスで人気なコースは?
一概に甲乙はつけられませんが、イギリスの大学院で人気の分野と言えば下記が挙げられます。
- MBA
- ビジネス系
- 開発学
- 英語教授法(TESOL)
- スポーツマネジメント学
イギリスの大学院の多くはビジネスの分野に強く、多くの大学院がビジネスの分野で世界的に高く評価されています。
そのため、世界中の学生がイギリスでビジネスを学ぶケースが多いです。
また、イギリスが発祥の開発学も人気の学部に選ばれ、世界の環境問題・貧困問題・人権問題などを学び、国際機関やNPO、教育機関などで働きたい方におすすめです。
また、英語教師などの方には英語教授法(TESOL)が人気です。英語の元祖であるイギリスで、英語教授法を学ぶことで、英語教育のキャリアアップが見込めるためです。
最後にイギリスならではの学部である、スポーツマネジメント学。イギリス=サッカーと言っても過言ではないくらいイギリス人の生活に密着に関わっているサッカーですが、サッカーを踏まえたスポーツマネジメント学はイギリスならではであり、非常に人気の学部の一つとして挙げられるでしょう。
例えば、サッカーを行うにはサッカーコートや選手が必要ですが、それ以外にもクラブの運営、広告&PR、ブランディング化など多くの課題がありますが、それをこのコースでは学ぶことができます。
ざっくりとは決めたけど、さらに分野を絞るにはどうすれば良いの?
もちろんすぐにはどの分野を学びたいとは明確には決めかねると思います。
ここでは、どのように分野を絞ったら良いかを説明します。
ざっくりと学びたいコースが決まったらどうすれば良い?
まずは、ざっくりとどういう分野があって、どういうコースがあるかを上記より確認したら、より詳しい情報を集めて、行きたいコースを決めていきます。
私のオススメとしては、
- この記事でざっくり学びたい専攻を決める
- 専攻を決めたら、より細分化されているコースを調べる
- より細分化されたコースの中でどういうことが学べるかを調べ、行きたいところを決める
という方法かなと思います。
ざっくりとした専攻が決まったあとは、細分化されたコースを調べる必要があります。
私のオススメとしては、下記の2つの手順を踏まえて決めるのが良いかと思います。
- 1つ目は、自分でパソコンで調べてみる
- 2つ目は、留学エージェントで詳細を聞く
パソコンで調べるとなってもどこのサイトでどうやって調べたら良いか迷ってしまいますので、下記で解説していきます。
また、ある程度情報が集められたら、最終的には留学エージェントで相談して決めるのが良いかなと思いますので、併せて説明していきます。
インターネットで情報を集める
英語のサイトにはなってしまいますが、下記のサイトがオススメです。
インターネットで調べるメリット
- 最新かつ中立な情報を得られる
- 自分が知りたい情報をたくさん集めることができる
インターネットで調べるデメリット
- 英語で記載されているため読むのに時間がかかる
- 情報の正誤性を確認する必要がある
このサイトを開いていただいて、まずは学びたいと思っている分野を入れます。
するとそれに関連するコースや大学院の名前が出てくると思うので、どういう大学院で学べて、どういうコースがあるのかを確認します。
そこで、確認できたら、各大学院のホームページでコースを調べればどういう内容を学べるかをより詳細に確認することができます。
留学エージェントで専攻を決める
いろいろな留学エージェントがありますが、それぞれで情報を持っているので、どちらに行かれても大丈夫です。
留学エージェントのメリット
- 日本語で情報が集められる
- 今まで留学した方やこれから留学しようとしている方の情報・ノウハウがある
留学エージェントのデメリット
- 偏った情報が集まる可能性がある
- 情報が最新ではない可能性がある
私としては、自分でまずはインターネットとかで情報を集めた上で、留学エージェントで相談することをオススメします。
留学エージェントでもいろいろな大学院を紹介してはくれますが、偏っていたり、あまりにも学びたいことが漠然としていると決めかねるのでインターネットで少しは調べた上で行くことをオススメします。
まとめ
イギリス大学院留学の良し悪しを決めると言っても過言ではないのが専攻選びです。
まずはざっくりとどういう分野があるのかをご覧いただき、その中で興味があって学びたい分野をインターネットや留学エージェントを駆使して情報を集めていただければと思います。
皆様にとってイギリス大学院留学が実りの多い留学になりますように。