イギリス大学院留学を漠然と考えているけど、そもそも大学院ってどのような勉強をするところでしょうか。
大学院に進むことで、興味のある分野がより勉強できるだけでなく、同じ趣味趣向を持った生涯の友達が出来ます。
実際に、筆者も大学後にわざわざ大学院に進学する必要性を感じていなかったのですが、通ったことで、非常に多くの利点を感じました。
ここではそもそも大学院ではどういう勉強をするのか、イギリスの大学院に進学するメリットを解説していきます。
そもそも大学と大学院では何が違うのでしょうか?
大学は4年間通い、大学で学士を取得後に通えるのが大学院。
ここまでは皆さんご存知だとは思いますが、大学と大学院では何が違うのでしょうか。
大学で学べることとは?
日本では「人生最後の夏休み」と呼ばれる大学生活ですが、大学は一般的に4年間通い、その4年間のうちに必修科目や興味のある分野について学ぶことが出来ます。
大学では専攻した分野について学ぶことももちろんですが、社会に出る前の期間として学問だけでなく、人間関係や自分の興味のあること、バイトやインターンなど学問以外の活動を通していろんな経験を積むことができる機関です。
大学院で学べることとは?
大学だと必修科目など自分が興味のない分野でも単位取得のために取らなくてはいけない授業がありますが、大学院では自分が興味のある分野のみ、または関連のある授業のみを学ぶことができるため、非常に濃い学生生活を送れます。
また、大学院は大学と違って期間が短い分、大学は受動的に教授が教えてくれるというスタンスから自分の興味がある分野を自ら能動的に学び、研究が出来ます。
ですから、より専門的に学びたいという方にとっては集中して勉強できる良い機関であると言えるでしょう。
日本の大学院とイギリスの大学院で学ぶ違いは?
ここからは日本の大学院とイギリスの大学院の違いを見てみましょう。
日本の大学院の場合
多少大学院によって違いはありますが、日本の大学院は主に下記の内容かと思います。
- 期間:2年間
- 学生の構成:大半が日本人
- 学ぶ内容:大半が理系専攻
- 人数:少数
日本では、大半の生徒が大学までは進学するものの、大学院まで進学して学ぶ生徒は諸外国と比べて少ない傾向にあります。
また、日本では理系の学生は大学院に進学する方は多いですが、文系の学生のほとんどが大学まで通った後は就職する場合が多いと言えるでしょう。
イギリスの大学院の場合
一方で、イギリスはどうでしょうか。
- 期間:1年間(フルタイムとパートタイムと選択が可能)
- 学生の構成:世界中から学生が集まる
- 学ぶ内容:専攻が300以上あり、文系・理系関係なく学べる
- 人数:かなり多い
同じ大学院でも、国が変われば人数、学生の構成も大きく違います。
イギリスの大学院は、非常に柔軟性が高いということができ、会社に通いながら大学院に通う方もいたり、イギリスに留学せず、オンラインで授業を受け、イギリスの大学院の修士号を取得する人もいます。
また、イギリスとだけあって世界中から学生が集まるため、知識や経験・ノウハウが全く違う学生が多く、専門の分野を学ぶだけでなく、視野も広がります。
イギリスは専攻が多い
学ぶ内容に関して言えば、イギリスは300を越える専攻に分けられており、文系や理系などの垣根はないため、学びたい専攻を自由に研究でき、学んだ知識を踏まえて就職することが可能です。
また、海外では大学院に通うことはキャリアアップや学び続けたいというモチベーションが高い学生が多いため、お互い切磋琢磨しより有意義な生活を送ることができると思います。
イギリスの大学院で学ぶメリット・デメリットとは?
ここではイギリスの大学院で学ぶメリットとデメリットを紹介します。
イギリス大学院に通うメリットとは?
わざわざ大学で学んだ後も大学院で学ぶ利点を、またわざわざイギリスに留学してまで大学院に進学するメリットを説明します。
- より専門的で高度な内容を学ぶことができる
- イギリスの大学院の大半が国立のため、質の高い教育を学べる
- 同じ興味がある人とのコネクションができる
- 知識・ノウハウ・バックグラウンドが異なる人たちが多いため、視野が広まる
- 文系・理系と関係なく学べる
大学ではそもそものバックグラウンドが違うため、ある程度包括的なことしか学べませんが、大学院では、ある程度最低限の知識は学んでいて、さらにプラスで知識・ノウハウを学ぶ、研究することが出来るため、非常に質の高いことが学べます。
また、今までのそもそもの経歴が違くても、将来の仕事として同じ方向性を向いている人が多いので、生涯に渡りお互いの情報や意見をシェアできる友人としての繋がりができます。
イギリス大学院に通うデメリットとは?
一方で、イギリスの大学院に通うデメリットを紹介します。
- 日本では修士学は評価されづらい
- 費用がかかる
- 英語での授業のため、ついていくのが大変
日本で就職する場合、修士学はあまり評価されないのは事実です。
そのため入社当時に多少給料で差は生じても、長期的に見ると評価はされづらいと言えるでしょう。
また、イギリスでの大学院留学は学費を始め、寮や生活費など物価が高い国で生活するため費用がかなりかかります。
また、当たり前ですが、授業が全部英語のためある程度の語学力がないと授業にすらついていけません。
まとめ
この記事では、社会に入る前に色々な知識や経験を幅広く学ぶことができる大学と、より専門的なことを短期間で学べる大学院での違いを解説してきました。
また、日本の大学院では理系の生徒が進学するのが多い中、イギリスの大学院は専攻も多く、文系理系関係なく、世界的な視野を養うことができます。
一方で、イギリスの大学院は費用がかさむことや授業が全部英語というハードな面もあります。
ぜひイギリスの大学院への進学を迷われている方がこの記事を参考に検討してもらえればと思います。