要注意!イギリス留学ではcollege = university ではない!

カレッジ(college)とユニバーシティ(university)を両方とも大学と思っている方はいませんか?

確かに日本語で訳されたりする場合は、両方とも「大学」と記されがちですし、アメリカでは大学生を「カレッジスチューデント」と言いますので、あまり差がないように感じます。

ですが、イギリスではカレッジ(college)とユニバーシティ(university)にはかなり違いがあります。

あなたがイギリスに留学する際は、違いを明確にした上で、大学を選んでもらえればと思います。

カレッジ(college)とは?

まずはカレッジ(college)とは何かを見ていきましょう。

イギリスでは、そもそもカレッジ(college)とは何を意味するの?

イギリスでカレッジ(college)と言うと、日本でいう専門学校に近いところです。

年齢が16歳から18歳の学生が通います。

カレッジ(college) = 高校 ≒ カレッジ ≒ 専門学校

ざっくりですが、定義で言いますと上記のようなイメージです。

カレッジ(college)に行くのはどういう人?

カレッジに通う学生は、より特定の専門の分野を学びたい人が通います。

Collegeでは、大学に行くためのAレベル(A-level exam)や国際バカロレア(International Baccalaureate)を学ぶことができる機関です。
※Aレベルと国際バカロレアについては下記で説明します。

また、カレッジの特徴として、アートや音楽、デザインの専攻が多いです。

結論として、カレッジ(college)に行くのは、大学に通うための認定証書を得るためか、アートや音楽など専門的な学問を学ぶために行く人が多いです。

Aレベル(A-level exam)と国際バカロレア(International Baccalaureate)とは?違いは?

急に「Aレベル(A-level exam)」や「国際バカロレア(International Baccalaureate)」という謎の単語が出てきたかと思いますが、こちらで解説していきます。

基本的には両方とも大学に進むための試験を指しますが、定義は微妙に違います。

  • Aレベル(A-level exam)とは

イギリスの大学に入学するための統一試験のことを示します。Aレベルを合格すると、イギリスや世界の大学への入学資格を得ることができます。
主にカレッジで、1年目に「AS Level」と言うAレベル(A-level exam)を構成する1つの課程を学び、2年目で次のステップである「A2 Level」を学び、その2つの課程を学び、試験に合格することで大学入学への認定の試験を取得する形です。

また、Aレベルは狭く深く学ぶため、より専門性の知識を得ることができます。

  • 国際バカロレア(International Baccalaureate)とは

IBとも略され、アメリカやイギリスでは有名な資格ですが、スイスで設立された教育プログラムで、国際バカロレアの教育プログラムを学ぶことで大学進学への認定証書がもらえます。国際バカロレアが指定する6つの教科(言語や文学、理科、数学、芸術など)から3つの教科を履修することが条件となっています。

また、国際バカロレアは広く浅く学ぶため、色々な知識を多く得たい人にはこちらが良いでしょう。

  • 違いは?

ゴールとして、大学に進むための試験としては同じですが、

・Aレベル:こちらは主にイギリスの伝統的な教育機関で、高校卒業資格を取れる機関という意味合いが強いです。
そのため、カレッジでAレベルを学び、イギリスの大学に進むにはこちらがオススメかと思います。

・国際バカロレア(IB):こちらはスイスが設立した教育プログラムとあって、全世界にある教育機関のため、イギリスをはじめ、アメリカや世界の大学に進学する際にはこちらの方がオススメです。

ユニバーシティ(university)とは?

では一方で、ユニバーシティ(university)とはどのようなところでしょうか?

イギリスでのユニバーシティ(university)の位置付けとは?

イギリスでのユニバーシティ(university)というと基本的には日本の大学と同じ定義です。

年齢は18歳以上が主に通い、専攻は大学によってもかなり違いますが、400以上専攻があります。

大学には、大学生・大学院生・PHDの学生が通います。

ユニバーシティ(university)と言っても大学ではなく大学群の場合も?

日本でも大学によっては、1・2年生(回生)と3・4年生(回生)で学ぶ校舎が違うという場合もあるかと思います。

イギリスでも同様で、大学によっては専攻によって校舎が違う場合があります。

有名な大学で言えば、オックスフォード大学(Oxford university)は、オックスフォード大学という大学が1つあるわけではなく、大学群の総称としてオックスフォード大学と呼ばれています。

まとめ

イギリスでは、カレッジ(college)とユニバーシティ(university)の定義には明確に違いがあります。

カレッジ(college)は、大学に入学するための大学入学認定証書が取得できる機関です。

一方でユニバーシティ(university)は、日本で言うところの大学に値します。

イギリスに留学の際は、両方ともが大学を示していることではないことを覚えておいてもらえればと思います。