留学前に知っておきたい!イギリス英語のアクセント・発音の勉強方法を解説!

私たちが学校で習ってきた英語とは違う特徴を持つイギリス英語は、アクセントや発音が「かっこいい」と言われることも多くあります。

ただ、「イギリス英語のアクセントってアメリカ英語と実際どう違うの?」「イギリス英語を勉強したいけど、どうすれば良いの?」そういった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はそういった方へ向けて、イギリス英語のアクセント・発音について、各地の方言の特徴や勉強の仕方を解説していきます。

この記事を読めば、イギリス英語のアクセント・発音についての理解が深まり、イギリス英語を身に付けるきっかけになるでしょう。

イギリス英語の方言(アクセント)の種類

イギリス英語と一言でいっても、イギリス英語にはいくつかの種類があります。

まずは、イギリス英語の方言(アクセント)の種類をチェックしていきましょう。

RP(Received Pronunciation)

RP(Received Pronunciation)は、容認発音と呼ばれる標準語的な立ち位置の英語です。

特定の地域の人が話すというわけではなく、ニュースキャスターや上流階級などの公的な立場にいる人が話します。

「イギリス英語」といったときには、このRPを中心に考えているといって良いでしょう。

コックニー

コックニーは、イーストロンドンのアクセントで、ロンドンの労働者階級の訛りとして広まりました。

特徴としては、thをfと発音したり、aやeを伸ばして発音したりします。

また、コックニー・ライミング・スラングという独特の略語を作り出すのもコックニーの特徴です。

スコティッシュ

スコティッシュはエジンバラやグラスゴーなどがあるスコットランドで話されている英語です。

ヴァイキングのノルド語とスコットランドの一部で話されるゲール語の影響を強く受けています。

通常の英語とは異なり、スコットランドを「スコートロンド」のように発音するのが特徴です。

ジョーディー

ジョーディーは、ニューカッスル地方で話されている方言です。

ジョーディーは通常の英語の発音とはかなり違っていて、イギリスで最もクセの強い方言ともいわれています。

例えば、Uを「ooh」と発音したり、Tを舌を巻いて発音したりするのが特徴です。

スカウス

スカウスは、リバプール出身のスカウサーと呼ばれる人たちに使われているアクセントです。

標準のイギリス英語ではRは舌を巻いて発音しませんが、スカウスでは舌を巻いて発音します。

そのため、スカウスアクセントの発音ではLとRの違いが分かりにくいのが特徴です。

ヨークシャー

ヨークシャーは、ヨークやリーズ、シェフィールドなどの街で話されている英語です。

ヨークシャーの方言では、Uを「ooh」と発音するためcutは「cuht」のように発音されます。

ヨークシャーは聞き取りやすいアクセントだといわれており、かっこいい印象もあるようです。

ウェールズ

ウェールズアクセントの英語は、その名のとおりウェールズの人たちに話されている英語です。

イギリス人にとっては田舎訛りの英語という印象があり、愛情を込めてからかうこともあります。

ウェールズ語の影響を強く受けていて、クセが強く聞き取りにくいのが特徴です。

ブラミー

ブラミーは、バーミンガムを意味する「Brummagem」「Bromwichham」に由来するアクセントです。

ブラミーの訛りでは、例えばhelloの発音を後半の「llo」を強調する形で発音します。

非常にゆっくりの速さで大きな声で話すため、イギリスでは人気のないアクセントのようです。

ウェストカントリー

ウェストカントリーのアクセントは、ブリストルとその周辺地域で話されている英語です。

ゲルマン語に由来したアングロサクソンの古英語の特徴を強く残しています。

例えば、I amを「I be」と言ったり、You areを「Thou bist」と言ったりするのが特徴です。

エセックス

エセックスは、ロンドンから1時間くらいのところにあるエセックスという都市の方言です。

エセックスの発音では、thをそのまま発音しないのでthinkを「fink」と発音したりします。

サッカー選手のデイビット・ベッカムはエセックス出身で、エセックス訛りの英語を話します。

イギリス英語のアクセント・発音の特徴と勉強方法

ここからは、イギリス英語のアクセント・発音の特徴と習得方法を説明していきます。

イギリス英語の特徴やアメリカ英語との違いを把握して、発音を練習してみてくださいね。

Rを発音しない

イギリス英語ではアメリカ英語のように語尾の「R」を舌を巻いて発音しません。

  • store……「ストー」
  • door……「ドー」

アメリカ英語に慣れてしまっている人は、舌をどこにも触れさせず動かさないように意識しましょう。

子音を明確に発音する

イギリス英語ではアメリカ英語に比べて、子音特に「T」をはっきりと発音します。

  • water……「ウォータ」
  • twenty……「トゥウェンティ」

どちらかというとカタカナ英語に近い発音なので、アメリカ英語よりも簡単かもしれません。

Oを「オ」と発音する

アメリカ英語では「ア」に近い発音となるところでも、「オ」と発音する場合があります。

  • hot……「ホット」
  • box……「ボックス」

イギリス英語らしく上品に発音するには、大きく口を開けて丸めて発音するようにしましょう。

Aを伸ばして発音する

上で説明した「R」の話とも重なりますが、「A」はそのまま「アー」と伸ばします。

  • car……「カー」
  • dark……「ダーク」

口を大きく開けて、のどの奥の方で「アー」と発音する意識で単語を発音してみましょう。

イントネーションが違う

Yes/No疑問文の最後は上げて発音すると習いますが、イギリス英語ではあえて上げようとしません。

  • Do you like cats?(↘)
  • Do you know him?(↘)

高いピッチで発音し始めて、一定の高さのピッチを保ち、最後に下降させるのが発音のコツです。

まとめ

今回は、イギリス英語のアクセント・発音について、各地の方言の特徴や勉強の仕方を解説しました。

本記事の要点は、以下のとおりです。

  • イギリス英語と一言でいっても、方言やアクセントのバリエーションが多く存在する
  • イギリス英語は私たちが習ってきたアメリカ英語とは違うのでクセを取る練習が必要

この記事を参考にして、イギリス英語のアクセント・発音についての理解を深め、イギリス英語を身に付けるきっかけにしてください。