留学される方は、その後の進路も気になりますよね?
何度も言うようですが、筆者はイギリス大学院留学をしたのですが、大学を卒業してそのまま大学院に進んだため、それまで就職活動を一切したことがありませんでした。
また、当時あまり留学者への就職活動の良い評判を聞かず、かなり心配してました。
でも結論から申しますと、日本で普通に就職するよりも圧倒的に勝率は高いかと思います。
では、ここからはどういう就職活動をしたのかを実体験を交えて書いていきたいと思います。
日本とイギリスでの就職活動の違い
ここでは大学院生の日本とイギリスの就職活動の違いについて書いていきます。
イギリスでは、大学生と大学院生は就職活動に多少違いがあります。
と言うのも、大学生は学生時代に色々な会社へインターンを申し込み、経験を積みます。
イギリスでは、企業にインターンに行ったことや、大学でのボランティア活動が就職活動の際に評価対象になるため大学生は積極的に参加します。
一方で大学院生は1年しか期間がない上にインターンを行っているほどの時間がないため多少就活の評価方法が違うと言えると思います。
日本での就職活動の場合
私が日本の大学に行っていた当時は、多くの大手の会社がインターンを受け入れたり、説明会をしておりました。
そのため、学生はスーツを来て何ヶ月にも渡って説明会に参加、OBOG訪問にも行く、1回でも説明会に行かないと印象が悪いから時間調整をして・・・・
と何ヶ月も就職活動に費やしている印象でした。
また、エントリーシートを提出し選考が通っても、企業によっては第6回や第7回まで面接がある企業もあります。
イギリスでの就職活動の場合
その一方でイギリスでの就職活動は圧倒的に就職活動期間が短いかと思います。
まずここでどこの国で就職する会社を探すかで大きく2つに分けられると思います。
イギリスでの就職か日本での就職か
イギリスで就職活動をする場合、イギリスの現地で就職するか日本に戻って日本で就職かの選択を迫られます。
イギリスの現地で就職する場合
日本のように就職活動期間みたいな期間はないため、その場で採用となれば採用になるのがイギリス式です。
①土日に行われる説明
大学院に入学すると同時に、定期的に大学に企業が直接来て、土日にブースを出して説明会をしてくれます。
学生はそれぞれのブースに行って会社の説明を受けたり、CV(履歴書)を提出し、面接を行ったり、連絡先を交換したりします。
→ここで決まる場合もあります。
②教授からの推薦
優秀な生徒ですと、教授から推薦をもらって就職を斡旋してもらえる場合があります。
※これはかなり稀なケースで、友人でもほとんどおらず、唯一タイ人の友人が1人だけ、この手順で就職はしてました。
ただ、私が留学した当時も最近もあまり状況は変わらないとのことですが、やはりワーキングビザ(現地で働くために必要なビザ)がない身分の日本人が現地で就職をすることは難しいかと思います。
MBAのコースの方ですら、「日本語が話せるイギリス人を雇っているから別に必要ないと断られた。」などとおっしゃっていて、当時一緒に大学院留学した日本人15人くらいは全員日本での就職になりました。
もちろん現地での採用はなかっただけで、現在はグローバルな会社などで活躍しておりますので、心配なさらずに。ただ、現地での採用が厳しいと言うことだけをお伝えしたいです。
日本で就職する場合
日本人留学生の大半が必ず参加する就職イベントが、”ボスキャリ”などと呼ばれる留学生のためのキャリアフォーラムです。
このキャリアフォーラムは
- ボストン(約250社参加で規模が一番大きい)
- 東京(約200社参加)
- ロンドン(約30社参加)
- ロサンゼルス(約30社参加)
- 上海(約30社参加)
- シンガポール(約3社参加)
などで開催されるもので、多くの企業が一同に集まり、就職活動をサポートしてくれます。
キャリアフォーラムの公式ホームページはこちら↓
海外留学生や日英をはじめとしたバイリンガル人財のための就職イベント「Career Forum」。開催予定のイベントや出展…
やはりボストンキャリアフォーラムは規模が1番大きいため、アメリカ全土やイギリス、他の国々からも留学生が集まります。
また企業側も、多くの日本の大手企業がより優秀な学生を雇用すべく参加します。
ですから、もしお時間があるようならボスキャリに参加されることをオススメします。
一方で、私はそんな余裕がなかったため、ボスキャリよりは規模が小さいですが、ロンドンで行われるロンドンキャリアフォーラムに参加しました。
こちらもロンドンに日本の企業がきて、説明会や面接を受けられます。キャリアフォーラムの詳細はコチラ
私は土日にこのキャリアフォーラムのためにロンドンに行き、就活を行ったと言う形です。
結局ロンドンキャリアフォーラムは小さかったので、最終的には東京に一度戻り、東京のキャリアフォーラムにて内定をいただき、就活を終えました。
就活の流れ
もちろん人によってやり方は様々だとは思いますが、私が行った就活方法を書きますので、参考にしていただければと思います。
手順
①CV(履歴書)を作成
私は履歴書を日本から持って行ったのですが、こちらではネットで履歴書をダウンロードし、そこに記入してPDFで企業に提出する形が多かったかと思います。
また、企業によってはネットから履歴書をダウンロードして記入する会社オリジナルのCVを作成するような会社もありました。
②キャリアフォーラムにてCV(履歴書)を提出
キャリアフォーラムに行くと、各会社のブースに”CVを出す方はコチラ”と履歴書を置くところがありますので、興味がある方はそちらに入れていきます。
※ロンドンキャリアフォーラムでは、既に参加前に会社にCVを送って当日は面接をお願いする方が多いかと思います。(私は初めてで勝手がわからなかった上、出遅れ、皆さま既にCVを出されており、当日面接してもらっている人が多かったです。)
そのため、皆さまには早めにCFNに登録し、CFNを通して会社にアプローチし、私のように時間を無駄にしないようにしてもらえればと思います。
③東京キャリアフォーラムにて面接をする
ロンドンキャリアフォーラムの失敗を活かし、東京キャリアフォーラムでは、行く前にしっかりCV等を出し、東京キャリアフォーラムで最終面接を行い、内定をもらいました。
ここでは2つのフローに分かれます。
- 事前に連絡をし、東京キャリアフォーラムにて最終面接
CFNにて会社にCVを送る
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会社から面接の日時の調整の連絡が来る
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日本にいないことを告げると
- 日本に帰国する日程を聞かれ、日本での面接の日程調整
- イギリスにてスカイプ面接
どちらかに分かれます。
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私の場合は、イギリスにてスカイプで面接
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東京キャリアフォーラムにて最終面接
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内定をもらう
との流れでした。
- 東京キャリアフォーラムにてCVを提出し、面接
もう1つは、東京キャリアフォーラムのブースで興味がある企業があれば、そこでCV(履歴書)を出します。
キャリアフォーラムは2日間あるので、同日もしくは次の日に面接を行っていただき、内定をもらう。もしくは最終面接を本社で行う。と行った手順になります。
④自分で個人的に企業にアプライする
ちなみにですが、私は就活のために日本に1週間だけ一時帰国したのですが、CFNでのアプライ以外にも別途興味のあった会社にHPからアプライしました。
そのため、東京キャリアフォーラムの前後の日程でそのアプライした会社で面接や説明会に参加しました。
ですが、こちらは残念なことに面接で通過しても、イギリスに戻ルためスカイプやその他の手段で出来ないかを会社に交渉したところ、やったことがないからとNGが出てしまいました。
中小企業とかになりますとやはりフレキシブルには対応出来ず、面接が通過してても諦めなくてはいけない時もありました。
ですから、絶対この会社にいきたい!だったり興味がある業界が強くあったりする場合は留学前に下調べをしてから行くことをオススメします。
まとめ
日本とは違って、短期間で就活が出来るかと思います。(私の場合でCV(履歴書)作成からトータルで3ヶ月くらいで就職活動を終えました。)
また、多くの留学生がイギリスでの現地採用を望んでいましたが、visaの関係で日本での就職を余儀なくされていました。
そのため、現地で働けるvisaをお持ちの方か、専門的なスキルで現地で必要とされている場合ではないとイギリスでの就職は難しいのが現状です。
この記事がみなさまのお役に立てたら幸いです。