就職に有利!?イギリス大学院で修士号を取得するメリット・デメリット

イギリスに留学して大学院で修士号を取得しようとしている方にとって、その先のキャリアが気になりますよね?

キャリアアップに繋がるのか、それとも就職に有利に働くのか、はたまたあまり意味がないのか。

実際にイギリスで修士号を修了した私が実感したことを解説していきます。

イギリスの大学院に進むメリット

文系・理系に関係なく、イギリスの大学院に進めばより専門的な勉強が出来ます。

専門性が身につく

そもそも日本で大学院に進学する人は10%にも満たない割合と言われています。

また、大学院に進学するとなると、日本では理系の方は進学する方が多い一方、文系の方は少ない印象です。

ですが、私は大学までは文系で、イギリスの大学院では理系(Master of Science)の専攻を修了しました。

ですからまず文系・理系と関係なく、自分が学びたいと思ったら、果敢に挑戦し、興味のある分野の専門性を身に付けてもらえればと思います。

イギリスは日本と違って、文系・理系との区分はないため、文系だから大学院には向いてないなどは思わず、興味があり、情熱さえあれば大学院の専攻は入れます!

また、大学院は大学と違って専門的な知識のみを学べる場ですので、素晴らしい教授や同じ目標を持ったクラスメートと切磋琢磨できるため、習熟度は高いと思います。

学部卒より就職しやすい

やはり大学院で専門性を身に付けることが出来るため、就職はしやすくなり、より目的が明確な就職が可能です。

また、大学院へ通う方の多くが、しっかりと目標やゴールを決めてその過程で大学院進学があるため、就職の際も論理的に話すことができ、面接等でも比較的スムーズに選考を通っている方が多いと思います。

大学院に進むデメリット

やはり日本ではまだ大学院卒の恩恵は受けにくいのが現状です。

学費・時間がかかる

やはり大学院は大学より専門的な知識を学ぶ場になるため、学費がかかります。

また、大学を卒業してさらに大学院で学ぶため、社会に出るのも遅くなり、社会人として経験を積むのが遅くなる上、机上の知識が増えていってしまいます。

社会人になると知識ばかりで頭でっかちになりがちになってしまう場合もあります。

初任給は高いが、日本ではメリットが少ない

初任給では、大学院を修了後に就職すると学部卒より高い初任給が払われるかと思います。

これは一説によると、学ぶ際にかかった学費をリターンとして初任給で得られると考えられています。

そのため、より専門的で働きたかった職につけるとともに、初任給も高い金額を得られるメリットがありますが、会社によっては初任給に学部卒と院卒で差がない場合も多いです。

また、日本では就職の評価項目に院卒優遇(理系選考だと多い)と記載がない場合、評価される場合が少ないのも事実です。

イギリスの大学院に進むメリット

では、イギリスの大学院に進むメリットを紹介します。

語学が堪能になる

当たり前ですが、イギリスで大学院を修了すると言うことは、その修士課程を修了できるほどの語学力があることの証明にもなります。

大学院で専門的な知識を学ぶだけでなく、語学も堪能になれるため、非常にメリットとしては大きいかと思います。

コミュニティーの幅が広がる

大学生の場合、ほとんどの学生が、高校生を卒業してそのまままたは浪人して学生になる方がほとんどだと思います。

一方、大学院は、大学生からそのまま進学してきた人が半分、社会人で仕事の経験を積んだ上にキャリアアップやより知識を学びたいと通う方が半分ほどいらっしゃいます。

そのため、大学生からそのまま進学した学生は、現在最先端のテクノロジーやSNSなど知識を踏まえており、社会人から大学院に通う方は、仕事の経験を学生同士で共有することが出来るため、非常に濃い時間を過ごすことができます。

また、イギリスの大学院には世界から学生が集まるため、コミュニティーやバックグラウンド、知識も国際的でより幅の広い経験を積むことができます。

イギリス大学院に進むデメリット

一方でイギリスの大学院に進むデメリットも解説していきましょう。

日本では評価されづらい

確かに会社で数年働きMBAをとればキャリアアップになるのですが、日本ではそこまで評価されないのが現状です。

と言いますのも、日本の会社の多くが日本の高校・大学などを卒業した方で構成されているため、海外の大学・大学院に行った方の評価ができない環境が多いです。

また、海外で学ぶと日本の年功序列の文化に馴染めない方も多いため、評価がされづらいことがあるのも事実です。

勉強がハード

大学院まで通って知識を学びたいと言うことは、学ぶモチベーションが高い人が集まる環境になります。

そのため、通う方の多くは優秀な方が多い上学ぶ内容の量が多く、プレゼン等も頻繁にあるため、非常にハードな院生生活です。

また、日本と違っていろんな人種やバックグランドの方がいるため、日本以上にチームでの活動や常識が通じないなど精神的に大変な場面が多いです。

まとめ

私の場合、文系は大学院に進むべきではないなどと言われていましたが、実際通ってみた結果としては、利点しかなかったように思います。

また、費用がかかるや日本では評価されづらいというデメリットもありますが、圧倒的にメリットの方を多く感じています。

ですから、もし迷われているのであれば、学費が確保出来るのであればイギリス大学院留学をオススメします。